「RS5」はガソリンエンジン搭載の最後のアウディになる? これが次世代スーパースポーツセダンの最終デザインだ!
アウディは今夏に主力『A4』後継モデルとなる新生「A5」シリーズ新型を順次発表しているが、その頂点に君臨する「RS5セダン」最終デザインをプレビューする。すでに何度もお伝えしているように、アウディはモデルの命名システムを変更することを決定している。その結果、エンジンを搭載した従来のバージョンには奇数のインデックスが割り当てられ、電気自動車には偶数の番号が割り当てられることになった。 この決定の最初の結果が、7月に初公開された新しいアウディA5ファミリーだ。新型は、リフトバックとステーションワゴンで構成され(すくなくともグローバルモデルにおいて)、同時に「S」の文字が付いたスポーツモデルが発表されたが、今度はトップバージョンの「RS」が登場する。 新型は、前世代のRS5「スポーツバック」同様にリフトバックスタイルにもかかわらず、同社は「セダン」として位置づけ、「スポーツバック」という接頭辞は削除される。 セダンのフロント部分は大きく変更され、ラジエーターグリルがやや低く位置し、バンパーの下端近くまで伸びて新しいダイヤモンドのようなメッシュの内部パターンを備えた大きな黒いシングルフレームグリルを装備する。エンブレムはグリルの上部境界線に配置される。同様のデザインは更新された「A3ハッチバック」でも採用されている。 同社のほとんどのRSモデルの場合と同様、新しいセダンはホイールアーチが著しく広くなり、それに応じて前後のトレッドも広くなる。ホイール自体には、5スポークのタービン形状デザインが採用されるほか、フロントフェンダーにはかなり大きな垂直エアダクトが配置される。 後部バンパーのアウトラインはA5/S5モデルとほぼ同じだが、RSバージョンらしく下部に楕円形の大型エキゾーストパイプが2本インストールされている。興味深い特徴は、以前のRS4/RS5と比較して、それらがはるかに近くに配置され、BMW「M3」を彷彿させる。 量産型では、同社が最終の内燃機関プラットフォームになると語る「PPC」(プレミアムプラットフォームコンバスション)を採用する。基本的に現行のA4シャーシの進化形であるPPCアーキテクチャは、このガソリン駆動のアウディの最後の一作の基盤となるのだ。 パワートレインは電動化され、プラグインハイブリッドシステムを採用する最初の「Audi Sport」モデルとなる。おそらく、現在の2.9L V6ツインターボエンジンのアップデートバージョンを搭載し、エンジンとトランスミッションの間に電気モーターを挟む可能性があるようだ。 これは、2.9L V6を使用するベントレー「Flying Spur Hybrid」のセットアップに似ているものだ。このモデルでは、V6エンジンが最高出力410psを発揮し、電動モーターがさらに134psを追加して、システム合計536psとなり、純粋な電気走行距離は25マイル (40km) を走る。しかし、RS5ではメルセデスAMG「C63S E Performance 」の最高出力671psに匹敵する可能性もあると噂されている。 RS5セダン/アバント新型のワールドプレミアは、今後数ヶ月以内に予定されており、2025年後半に市場投入されると見られている。
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