伊良部島にサシバ7771羽 宮古野鳥の会などが調査 越冬旅の中継地で羽休め
【伊良部島=宮古島】沖縄県自然保護課と宮古野鳥の会(仲地邦博会長)は10月25日、宮古島市の伊良部地区津波避難施設で同8~21日に実施したサシバ飛来数調査の結果を発表した。確認されたのは計7771羽で、3年ぶりに1万羽を超えた昨年より約5千羽少なく、過去4番目の少なさだった。 【写真】長旅で疲れていたのか、電線に並んで羽を休めるアカハラダカ(左)とブッポウソウ 13日に1302羽、14日に3542羽と前半は順調に飛来していたが、後半は2桁台が続いた。仲地会長は「大きく天候が崩れることなく、条件が良過ぎて、石垣島まで飛んでいったのでは」と推測している。 一方、宮崎県の金御岳での調査(9月7日~10月26日)では過去最多の3万羽超が観測されている。越冬のため、本州などから宮古島へ渡る前に羽を休める中継地で、仲地会長は「来年以降、宮古島への飛来の回復を期待している」と話している。 調査は今年で52回目。伊良部島小中学校や宮古高校の児童生徒らも参加した。1982年には最多の5万4千羽を記録した。(宮古支局・當山学)