ビジャレアルOB、かつて自身の後継者と称された“バロンドーラー”を語る「ロドリの成長を間近で見てきたけど…」
ビジャレアルのレジェンドであるブルーノ・ソリアーノ氏が、2024年の『バロンドール賞』を受賞したMFロドリ(マンチェスター・シティ/イングランド)について語った。29日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 【動画】ビジャレアルがロドリを祝福 28日、パリ・シャトレ劇場にて、サッカー専門誌『フランス・フットボール』が主催する2024年の『バロンドール賞』が発表され、MFロドリがこの権威ある個人賞を初受賞した。2023-24シーズンは、所属するマンチェスター・シティでプレミアリーグとクラブワールドカップを、スペイン代表ではEURO2024を優勝した他、出場した『64』の公式戦で、負けたのはたった1試合と“常勝のピボーテ”として君臨。傑出したパフォーマンスで、世界最高選手の称号を手に入れた。 授賞式では、ビジャレアルでプロキャリアを始めるまでの苦悩を回想したロドリ。「僕は17歳のとき、トップレベルでプレーするという夢をカバンに詰めて、ビジャレアルに向かった。あんなことが起きるなんて思わずにね」と前置きしつつ、「ある日、僕は『もう十分だ』と、『すべてが終わった』という気持ちで、泣きながら父に電話したことを覚えている。夢が儚く散っていくような感覚だった。ただ、父は『諦めることはない。俺たちは最後まで戦うんだ』と寄り添ってくれた。僕の考え方は、その日から変わったんだ」と告白。そして、「価値観を持ち、勉強し、物事をうまくやろうとする。固定観念にとらわれない普通の少年が今日、世界最高の選手に選ばれた。このことを誇りに思うよ。みんな、ありがとう」と締めくくっていた。 そんなロドリのデビュー当初について、ラジオ番組『La Pizarra de Quintana』で振り返ったのが、ビジャレアルのレジェンドであるブルーノ・ソリアーノ氏だ。2006年にトップチームデビューを果たし、2020年に“ワン・クラブ・マン”として現役生活を終えた同氏は、ロドリのプロキャリア創成期を支えた存在。同ポジションでもあり、かつては自身の後継者とも称された“バロンドーラー”を語ったB・ソリアーノ氏は「彼にとって誇りであり、とても幸せなことだろう。フットボール界から由緒ある賞を与えられたのだからね。きっと、大きな愛情を持って守り続けていくに違いない」としつつ、以下のように続けている。 「我々は彼の成長や進化を間近で見てきたけど、最も驚いたのは守備面だ。ずっと、ロドリが世界最高峰のボランチであると思っていた。そしてここ数年、彼は攻撃面においても際立った。ゴールの数はまず間違いなく、受賞を後押ししている(2023-24シーズンは公式戦9得点)。ロドリが壁を壊してくれた。未来のバロンドーラーは、フォワード以外からも生まれるだろう」 なお、ロドリはビジャレアルのカンテラーノとして初めてバロンドールを獲得した選手に。クラブも公式X等で、祝福している。
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