個性のない建売住宅…北欧インテリアをテーマにリノベーションしたらおしゃれすぎる家に大変身!
この家があるのは南カリフォルニア。ビーチから数ブロックの位置に立ち、4つのベッドルームを備える約325㎡の建売住宅です。南カリフォルニアに住むある若い夫妻が建売住宅を購入。デザイナーのブライアン・パケットにリノベーションを依頼しました。 【写真集】北欧インテリア風にリノベーション!南カリフォルニアの建売住宅が素敵に変身 ブライアンは夫婦が電話をかけてきた日のことをはっきり覚えているそうです。ちょうど、彼が拠点にするシアトルでは大雪で都市機能が麻痺しているタイミングでした。「だから、マンハッタンビーチに行き、太陽を浴びることができてとても嬉しかった」とブライアンは笑います。家族がこれから増えることを想定したその夫婦は、「建売住宅の常ですが、その家には個性がありませんでした」とブライアン。こうして、夫妻らしさを反映したリノベーションプロジェクトがスタートしました。
リビング
夫婦の好みは北欧デザイン。ブライアンにとって、それはミニマリズムと同義。すべてを白とオーク材で満たすことを意味していました。「けれど、実際に話してみると彼らの口からは深いグリーンやペール・ピンク、サーモン、ゴールデンロッド、それからパステル・パープルといった色の話が次々と飛び出してきたんです」。ブライアンはアプローチを考え直すことにしました。
キッチン
そして、会話にも登場した深いグリーンをプロジェクト全体のベースとすることに。イメージ通りの色も見つけることができました。ファロー&ボールの「グリーン・スモーク」です。 キッチンではキャビネットの下部分に、ダイニングでは天井の一部、それからサロンに置いた収納の扉など、今回のプロジェクトに何度も登場しました。
朝食エリア
ブライアンはまた、そこにほかの色を加えることで控えめな華やかさをプラス。その効果には、彼自身も驚かされたようです。「実は、パープルは最も苦手な色の1つなんです。使ったことはありませんでした」とブライアン。それでも、スミレ色の植物を描いた布地を張った長椅子が目を引く朝食エリアは、彼のお気に入りの場所になりました。 この地区の特徴でもあるビーチの雰囲気を醸し出すため、オーク材を用いたアクセント・ウォールも設置。「満足のいく仕上がりになりました」とブライアンは微笑みます。
心地よくまとまることを証明してくれたこのリノベーション。色のトーンや色調を調整することで、住み手の満足のいく空間ができ上りました。