AI検索「Perplexity」について知っておくべきこと…評価額80億ドルを狙う一方で大手メディアから訴追(海外)
ニュース媒体を「盗用」しているという非難
パープレキシティはここ数カ月、フォーブスやワイアードといったいくつものメディア組織と衝突している。 6月、フォーブスの編集長は、パープレキシティが適切な出典を示さずに調査報道を「盗用」したと非難した。スリニヴァスは、情報源をもっと明確にすべきだったとそれに同意した。 同月、ワイアードも同様の主張を行い、パープレキシティが特定の記事を不正確に要約し、出典も示していなかったことを調査によって明らかにした。さらに、パープレキシティがアクセス禁止のサイトからコンテンツを収集していた可能性も高いと訴えた。これに対してパープレキシティは声明で反論したが、ワイアードはパープレキシティがこの訴えを否定したわけではないと報じている。 「ワイアードからの問いかけは、パープレキシティとインターネットの仕組みに対する根本的な誤解を反映している」とスリニヴァスはワイアードに語っている。
ニューヨーク・タイムズとニューズ・コープの提訴
10月に入り、パープレキシティはニューヨーク・タイムズ(NYT)とニューズ・コープから訴えられている。 NYTは以前、OpenAIとマイクロソフト(Microsoft)をコンテンツ盗用で訴えており、今度はその矛先がパープレキシティに向った。NYTは同社に対し、検索結果にNYTのコンテンツを使用しないように求める停止命令の書簡を送ったとロイターが伝えている。 NYTは、パープレキシティがNYTのコンテンツを利用してニュースの要約を作成するのは著作権法違反だと主張している。 スリニヴァスはロイターへの声明でこう述べている。 「我々は、NYTを含むすべてのメディアと協力関係を築きたいと考えている。誰かの敵になりたいわけではない」 10月21日、NYTやニューヨーク・ポストの親会社であるニューズ・コープは、著作権侵害でパープレキシティを訴えた。
Geoff Weiss