【マダコ大発生中】大洗沖でスーパーロケットスタート!『幸栄丸』
例年は10月に開幕となる鹿島発のマダコ釣りが2024年は早くもスタート。大洗沖でのマダコ大発生を受けて、鹿島沖の解禁を待たずに開幕となった。根掛かりも少なく気軽にエギダコが楽しめると聞いて、鹿島旧港『幸栄丸』を訪ねた。 【写真】取材日最大となったマダコがこちら!
乗船受付は4時スタート!
『幸栄丸』が発着する鹿島旧港は東関東自動車道「潮来」出口からおよそ15km。カーナビには「茨城県鹿嶋市新浜13番地」と入力すれば迷わない。 駐車スペースに車を停めたら、まずは乗船場所の桟橋入口にある座席表からマグネットを取って釣り座を確保。乗船名簿を記入して、受付窓口で座席マグネットを提出し、乗船料を支払う。ここで渡される「引換券」と書かれたプレート(乗船券)は乗船後に回収されるので、どこに仕舞ったか忘れないよう気を付けたい。 乗船場所となる桟橋の入口でクーラーに氷を詰め、釣り座に積み込む。中乗りさんが釣り座を回って乗船券を回収し、予約者が揃い次第の出船となる。出船準備は滞りなく整い、午前4時30分「第十五幸栄丸」は出船した。
開始早々ノリ活発!
穏やかな海を走ること90分程で大洗沖の釣り場に到着。オモリを60号に統一するよう船長からアナウンスがあり、水深27mからスタート。 最初に竿を曲げたのは左舷胴の間(中央)の益田さん。いつもは東京湾でタイラバを楽しんでいるとのことだが、この日は根掛かりの少ない茨城県のマダコを満喫。この一杯を皮切りに着実に杯数を重ねて行った。 この後も釣り座を問わず、船中あちこちでマダコがあがり、みなさんの桶に本命が入る頃、釣れる型が〝新子~胴部リンゴ大〟サイズのマダコから〝キロアップ〟の良型へと徐々に良くなる好展開。特筆は右舷胴の間「タコ釣りは初めて」と言う梶原さんが2kgのマダコをキャッチ。釣り座や経験に関わらず、エギのアタリカラーを捜しながら辛抱強く小突き続ければ釣果に繋がる。マダコ釣りの面白さを垣間見た。
船長に訊く「マダコのコツ」
今期のマダコについて、小野慧船長と中乗りの田中さんに訊いた。 ──釣り方のコツは? 慧船長「しっかり底取りをして、あまり大きく誘わず、細かく誘うのが良いかと思います。あとはまだ小さい物が多めなんで、エギのサイズを少し小さく」 船長の言う「小さなエギ」とは3.5号を中心にと言う意味。と言うのも、この海域は冬の〝渡りダコ〟と呼ばれる大型のマダコが有名で、使うエギも東京湾に比べると一回り大きく、頑丈な物を用いるのが常であることをお含み置き頂きたい。また、全傘タイプのコウイカ用スッテなども新子サイズには有効だったので書き添えておこう。 ──おすすめの調理法は? 中乗り田中さん「塩は少しで良いから、洗濯機で洗ったりせずに手で良くもみ洗い。それが面倒なら、一回冷凍すると、ヌメリがすぐ取れる。生でも美味しいけど、脚の長さを揃えて切って魚焼きグリルで焼くと、ボイルと食べ比べて味が逃げないから美味しい。焦げても構わないから」 とのことで、帰宅後に試したところこれが絶品。良型は皮を引いて芯だけを焼くとリッチな食感に。焼いてからスライスして、生姜醤油などでご賞味頂きたい。