目標届かずも…総理は続投意欲 総理指名選挙めぐり画策 自公“過半数割れ”の衝撃
■立憲・野田氏“野党取り込み”警戒
対する野党。50議席を積み増して、大躍進した立憲民主党ですが、野田代表の言葉に余裕はありません。 立憲民主党・野田佳彦代表 「特別国会にどういう形で臨むのか。緊張感を持って、それぞれ、しっかりと対応していきたい」 与野党にとって、今後、まず焦点となるのが、11月11日の召集で調整されている特別国会での総理大臣の指名選挙です。 自公の過半数割れによって、与党は、単独で総理を選び出すことができません。自民党が非公認とした候補など、無所属の人を抱き込んでも、過半数にはならないため、与党から野党へ協力の枠組みを探る動きが、この先、起きると考えられます。 立憲民主党・野田佳彦代表 「自公以外に彼らが声かけをしてくる可能性は、十分ありますのでね。そういうものを注意深く見ながら、むしろ、しっかりと逆に、こちらのチームをどう作っていくかと」 その後、党役員会で、立憲は、総理大臣指名選挙で、野田代表の名前を書いてもらうよう、ほかの野党に呼びかける方針を確認しました。 立憲民主党・小川淳也幹事長 「政権交代が最大の政治改革であると唱えてきた立場から、自らが主張してきたことに忠実に、今後、国会内外での取り組みを進めるということ」
■国民民主・自民 連携協議で接触
しかし、それも、そう容易くはなさそうです。 国民民主党・玉木雄一郎代表 「(Q.重要政策の一致がなければ総理指名選挙で『野田佳彦』と書く協議には応じない)『玉木雄一郎』と書きます」 比例票を350万以上増やし、議席を4倍にまで伸ばした国民民主党。自民・立憲、双方が秋波を送りやすい立ち位置ですが、支援を受ける連合との会談で、改めて、自公との連立を否定してみせました。 国民民主党・玉木雄一郎代表 「私から『連立には入りません』と改めて、申し上げました。これまでと同じなんですが、政策本位で、良い政策があれば協力し、ダメなものはダメと言っていく」 27日夜になって、玉木代表は、自民党との連携協議について「幹事長レベルで一定の接触をしているとの報告を受けている」と明かしました。