目標届かずも…総理は続投意欲 総理指名選挙めぐり画策 自公“過半数割れ”の衝撃
■落選の公明代表「力量足りず」
ただ、連立のパートナーも深い傷を負っています。 公明党は“常勝関西”と言われた大阪で全敗。さらには、トップに就いたばかりの石井代表も落選と、代表交代も含めた新たな体制づくりが避けられない状況です。 公明党・石井啓一代表 「党再建に向けて、新しい体制構築も含め、よく党内で相談をしていきたい」
■“裏金”議員の6割が落選
政治資金収支報告書に不記載があった、いわゆる“裏金”議員。46人が立候補し、28人が議席を失いました。中でも、安倍派の5人衆と呼ばれた有力議員は、明暗が分かれました。 当選を決めてから、笑顔で迎えた朝。世耕弘成氏は、これからの活動について、思いを語りました。 無所属・世耕弘成氏 「私自身が、先頭に立って改革を進めていかなければと思いを強くしている。26年間、“ザ・自民党”でやってきた。いま、和歌山にいる国会議員の中で、自民党の国会議員としての経歴は、私が一番長いわけですから、そういう意味では戻ることに違和感は全くない」 5人衆の中で、唯一落選を味わった高木毅氏。 無所属・高木毅氏(27日) 「(Q.今後の政治活動について)いまは、まだこういった状況ですので、まったく何も白紙です。これからまた相談をして決めていきたい」 自民党で政調会長を務めた下村博文氏も落選。 無所属・下村博文氏(27日) 「いわゆる裏金議員として、私も同じように見られた。ものすごくマイナスになった」 注目されていた、この人も。 自民党公認・丸川珠代氏(27日) 「バッチは付いていませんが、自民党の一員であることには変わりない。ここは我々が、もう一度、ちゃんとしたスタートが切れるように、しっかり力を合わせていきたいと思います」 さらに、甘利元幹事長や武田元総務大臣といった自民の大物議員に加え、現職閣僚の牧原秀樹法務大臣、小里泰弘農林水産大臣までもが落選しました。 牧原秀樹法務大臣 「この20年間では、最も冷たい風を感じていて、ちょっと恐怖を感じるくらいな冷たさだったと思います」