【独自解説】石破茂氏・小泉進次郎氏の国民人気が高いワケは“地方行脚”と“貸し借り文化”?自民党内からは不安の声も、『地方票』が集まる可能性 一方、“地方のドン”たちは党に対する不満も…
一人だけ実名でご紹介します。横浜港の港湾で仕事をされている藤木幸夫氏(94)は“ハマのドン”と呼ばれ、この方が横浜のカジノに反対したら、IR計画が頓挫しました。“一声”で変わってしまう人が、地方にはいろいろいらっしゃる状況です。
この地方のドンたち、あるいは地方の経済界の人たちが、今の自民党に100%満足しているかというと、必ずしもそうではないです。なぜかというと、若干の『温度差』を感じているようなのです。
■20~30年間の自民党政権下で地方には不満が…そこに野党が入る余地も?
この20~30年間はほとんどが自民党政権で、いろんなことをやってきました。『TPP』で農業の輸出入を自由化しましたが、地方は疲弊。『一極集中』することで、子どもが高校を卒業したら東京に行って帰ってこず、地方の人口は減少。『公共事業削減』も進次郎さんの父・小泉純一郎さんの政権時代にやりましたし、『アベノミクス』も株価は上がったけど地域の経済にはあまり関係がないなど、いろいろと言われています。 一方で、自民党には不満があるけど、「地方の声を聞いてくれる政党が自民党以外にない」というのも現実です。なんとなく、仕方なく、自民党に頼っている…という現状もあるということです。 ただ、この話は自民党総裁選に限ったことかというと、必ずしもそうではないと思います。同じタイミングで立憲民主党も代表選を行っていますが、地方に不満があるということは、逆に言えば「野党が入る余地もある」「受け皿になれる可能性がある」ということです。これをどこまで出してこられるかどうかは、一つのポイントになってくるかなと思います。
地方の課題・一次産業の課題というのは、都市に住んでいる人とも関係のないものではないと思います。農林水産業などは私たちの『暮らし』に関わってくる話ですし、自民党員あるいは立憲党員ではなくても、総裁選・代表選に出ていらっしゃる方々がどんなことを話しているのか、今回『政策の話』を見ていく必要があると思います。(『読売テレビ』高橋克哉解説デスク) (「かんさい情報ネットten.」2024年8月27日放送)
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