【MLB】ヤンキースが首位打者アライズの獲得を狙うも「チームにフィットしない」と判断か 米記者報道
コディ・ベリンジャーやポール・ゴールドシュミットを獲得して豪華な打線を完成させたヤンキースだが、引き続き内野のアップグレードを目指している。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ギャビン・ラックス(ドジャース)やルイス・アライズ(パドレス)の獲得を狙っていたようだが、ラックスはレッズへのトレードが決まった。また、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、アライズについては「チームにフィットしない」と判断しているようだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ヤンキースは昨季、一塁アンソニー・リゾ、二塁グレイバー・トーレス、三塁ジャズ・チザムJr.、遊撃アンソニー・ボルピーの布陣でポストシーズンを戦ったが、シーズン終了後にリゾとトーレスがFAとなり、トーレスはタイガースへの移籍が決定。リゾに代わる一塁手としてゴールドシュミットを獲得したが、トーレスの穴がまだ埋まっていない状況だ。 ヤンキース加入後に三塁へ転向したチザムJr.を二塁に戻すという選択肢もあるため、ヤンキースはノーラン・アレナド(カージナルス)やFAのアレックス・ブレグマンといった大物三塁手への関心も報じられている。しかし、予算上の制約もあり、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は「ヤンキースがアレナドやブレグマンを獲得する可能性はかなり低い」と報じた。 今回、ラックスやアライズに興味を示していたのは、チザムJr.を三塁に置いたままにして、二塁に新戦力を加えるというプランだったのだろう。しかし、ラックスはレッズへのトレードが決定。3年連続首位打者のアライズは二塁手としての守備力に不安を抱え、昨季は一塁手としての出場が多くなっていた。今季の年俸は1460万ドル前後まで上昇することが予想されており、ポジション面でも金額面でも「チームにフィットしない」という判断に至ったのだろう。 ヤンキースはすでにペイロールがぜいたく税の4つ目の基準額を超過しており、これ以上の大物獲得は現実的ではない。チザムJr.を二塁に戻し、三塁はDJ・ラメイヒュー、オスワルド・カブレラ、オスワルド・ペラザらに競わせるのが現実的なプランとなりそうだ。