【いまだ逃走中】「これは殺人であって、ただの“ひき逃げ”ではない」重要指名手配・八田與一容疑者、事件から2年経過も手がかり掴めず、遺族が悲痛な胸の内を…元警部が捜査の行方を独自解説「大都市圏に潜伏している可能性が高い」
事件直後、八田容疑者が現場から裸足で逃走し、ヨットハーバーのほうへ向かう姿が防犯カメラに映っていました。事件の2日後には八田容疑者が事件当日に着ていたTシャツが見つかり、警察が付近を捜索しましたが、手掛かりはありませんでした。 Q.「財布や携帯電話などが車の中に残されていた」という情報もありますよね? (秋山氏) 「本来の“ひき逃げ”は、車はすでに逃走していて現場にはいませんので、塗料の一部を発見して、車を特定して、一台一台の所有者を当たっていくという地道な捜査をするわけです。ところが、この事件は現場に八田容疑者の車、さらにその車の中に八田容疑者名義の携帯電話などを残して、逃げています」 Q.財布や携帯電話がないとしたら、逃走するためには自宅に帰って衣類や現金を取って…というのが一番手っ取り早いと思いますが、どう考えますか? (秋山氏) 「自宅も遠くではありませんので、走ってでもとにかく自宅へ逃げて、逃走資金を準備して着替えて、県外に逃走した可能性は非常に高いと思います」
2023年9月には、警察庁が「全国の警察を挙げて捜査すべき凶悪事件」として、道路交通法違反では初となる『重要指名手配』に指定。懸賞金は、最大で800万円となっています。情報提供は、指定後1か月で1360件あったといいます。
さらに、2024年5月末までに、関東を中心に5000件を超える目撃情報が寄せられています。 Q.逃走犯は、人に紛れられる大都会にいるケースが多いですよね? (秋山氏) 「確かに多いです。人相を変えたり変装したりするので、大勢の中では見つかりにくいというのもあります。私が追い続けた指名手配の被疑者には、60kg台だったのが100kg台ぐらいに太って人相を変えていた者もいました」
亡くなった大学生の父親は、「これは殺人であって、ただの“ひき逃げ”ではない。凶器を車に変えただけで、完全な殺人だ」と話しています。 遺族の悲痛な訴え―その背景には、事件があったあの日、もう片方のバイクに乗っていてケガをした大学生の重要な証言がありました。 (被害に遭った大学生) 「八田容疑者がスピーカーですごく大きな音を流していて、それをちょっと不審に思った(亡くなった)彼が、少し見た。それにカッとなったのかわからないが、八田容疑者が言いがかりをつけてきて…本当にそれだけのことで、15~30秒ぐらいの、すごく短いやり取りだったと思います」 八田容疑者と亡くなった大学生との間に起きていたという、“トラブル”。事件が起きたのは、その数分後でした。 (被害に遭った大学生) 「僕が覚えているのは、アクセルをすごく踏む音がして、『これ、何かおかしいな』と思ってバイクのミラーでパッと見たら、もうヘッドライトが近くまで来ていて、ヤバいと思って、一緒にいた彼に伝えなければと思って彼のほうを向いたら、もうその瞬間に突っ込まれて…。最後に目が合って、それが最期でした」 2023年9月、遺族などは「八田容疑者が故意にはねて殺害した可能性が高い」として殺人・殺人未遂容疑で刑事告訴を行いました。また、「『ひき逃げ』ではなく、『殺人罪・殺人未遂罪』に切り替えて捜査してほしい」という5万人以上の署名を、大分県警に提出。『救護義務違反(ひき逃げ)』容疑の時効は7年で、既に2年が経っているため成立まで約5年ですが、『殺人』容疑には時効がありません。
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