志朗が今週末にも「ボクサーズナックル」の右拳を手術へ。12月のビッグマッチは欠場の可能性【RISE】
RISEのビッグマッチ「RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA」(9月8日、神奈川・横浜BUNTAI)の一夜明け会見が9月9日、都内で開催された。 メインイベントで行われた「RISE世界バンタム級(-55kg)タイトルマッチ」で田丸辰(TRY HARD GYM)を破り初防衛を果たした志朗(BeWELLキックボクシングジム)が右拳の「ボクサーズナックル」の手術に踏み切ることを明かした。 会見の冒頭、伊藤隆代表が「昨日は玄人好みの試合だった。欲を言えば、もっと攻防があれば良かったとかなと思った。ジャッジに聞いたところ、4Rまでほぼ攻防がなく、5Rで僅差が出たということだった。互いにタイトルを持っていて、守るものがあったのかと見えた。その中でも攻防があって白黒つけるのがRISE。欲をいえばそういう部分で決着をつけてほしかったなというのもある。今回防衛して、志朗自身もこのベルトの価値を上げていきたいという思いもあるので、対戦候補も考えたいし、今後の彼のストーリーもいろいろ考えていきたい」などと前日の試合を振り返った。 これを受け志朗は「伊藤代表が言ったように玄人好みの戦いになってしまったが、満身創痍の中でやっていたので、その中でできる範囲のことは結構やった。いろいろなことを試したので収穫はあった。もう少し一から攻防を出さないといけないなということも改めて思ったし、ここからさらに強くならないといけないなと思った」などと語った。
この「満身創痍」については「前々回くらいから拳に違和感があった。踏み込んでワンツーとか右を打つと痛みがあった。前回の試合後に病院に行ったら、拳に穴が開いている、ボクサーズナックルと言われた」などと明かした。拳の状態については「拳の腱か靱帯に穴が開くというのがあって、ちょっと開いているんじゃないかという疑惑があった。スパーリングで右を打つと痛みが出たり、前回の試合後は折れたんじゃないかと思うくらいはれてしまった。膨れて、切開して縫わないといけない感じ。今回はいい意味でも、右手を使えない練習があったから左手の練習が多くできたので左手の刺し合いでも勝ったのではないかと思ったし、精神的に疲れた。(トレーナーの)ニックさんも言ってましたが、スパーリングを左手だけでやっていて、勝てなくて、そこを見て不安だったらしいが、自分としても不安だったので精神的にも強くなれた試合だった」などと説明した。 手術については伊藤代表に「12月に出なくても大丈夫ですか?」と確認。RISEは12月21日に千葉・幕張メッセ イベントホールでビッグマッチを開催の予定なのだが、伊藤代表の「万全の状態で試合を組みたい」との答えに「今週の金曜くらいに手術する予定」と明かした。 前日の大会後の総括で伊藤代表がクマンドーイとのリベンジマッチについて言及していたのだが、志朗も「クマンドーイとはぜひやりたいが、最近あまりムエタイで勝ってないんですよね。戦績がよくないので、どうなのかなと。やりたいがタイミングというか。サウスポーに本当に弱いんだなと。サウスポーに4連敗くらいしている。彼はムエタイよりキックボクシングが合っていると思うので、リベンジしたいとは思っている」とリベンジマッチについては異存はないが、クマンドーイの復調次第という雰囲気。 伊藤代表は「今日初めてケガをしていると聞いた。昨日の志朗は志朗じゃないと思っているので、万全な状態の時にクマンドーイと組めればと思っている」と語った。
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