旧優生保護法の下で不妊手術を強制された女性へ熊本県知事が謝罪
KKT熊本県民テレビ
旧優生保護法の下で不妊手術を強制された女性と木村敬熊本県知事が27日、県庁で面会し、木村知事が女性に謝罪しました。 木村知事と面会したのは、旧優生保護法の下で20代の頃に不妊手術を強制された県内在住の女性です。
木村知事は「法律に基づいて子どもを産む権利を奪われてしまうというあってはならないことをした」と謝罪しました。 女性は「被害者が手を上げられるよう、行政に後押ししてほしい」と話し、かつて手術を行っていた病院が掲げていた「優生保護法指定医」の表札について「障害者差別の歴史を後世に残すために県で保存を考えてほしい」と伝えました。 ■被害者の女性 「障害がある子どもさんが生まれても困らない世の中を作っていただきたいと伝えたかったです」 旧優生保護法をめぐっては今年7月、最高裁判所が憲法違反とする判決を出し、来年1月には被害者を対象にした補償法が施行されます。
県の統計によりますと県内で不妊手術を受けた被害者は少なくとも624人に上るということです。