トランプ側「セックススキャンダル口止め事件の刑量宣告を保留してほしい」
米国のドナルド・トランプ次期大統領側が今月10日(現地時間)に予定された「セックススキャンダル口止め料支給事件」裁判の刑量宣告を保留してほしいと担当判事に要請した。 6日(現地時間)、ロイター通信報道によると、トランプ氏側弁護団はこの日ニューヨーク・マンハッタン地区刑事裁判所に提出した書類で、トランプ氏の免責特権に関連して担当判事であるフアン・マーシャン判事が下した決定を控訴する計画だと明らかにし、その結果が出るまで宣告を保留しなければならないと要請した。 これに先立ち、マーシャン判事は3日、「有罪評決を破棄して棄却決定を下してほしい」というトランプ氏側の要請を受け入れず、10日に刑量宣告を下すと話した。 トランプ氏側は、前職米国大統領が在任中の「公的行為」に対して受けられると有権解釈した刑事上の免責特権を理由に訴訟を棄却してほしいと要請したが、マーシャン判事はこれを受け入れなかった。 ただし、マーシャン判事はトランプ氏の身分を考慮して懲役刑は排除すると示唆した。 トランプ氏は2016年大統領選挙直前、元アダルト映画女優のストーミー・ダニエルズさんに過去の性交渉暴露を口止めしようと13万ドル(約2050万円)を渡し、ダニエルズさんと関連した会社の会計記録を改ざんした容疑で起訴された。 マンハッタン居住者で構成された陪審員団は、昨年5月トランプ氏にかけられている34件の犯罪容疑に対してすべて有罪評決を下した。 トランプ氏を起訴した刑事事件4件のうち実際に有罪評決を受けたのは口止め料事件だけだ。