【プレビュー】絶対的ホームで長崎がねじ伏せるか、完全アウェイをはね返し仙台が下剋上を果たすか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】12月1日、J1昇格プレーオフ準決勝の2試合が開催される。
J1昇格へ王手をかけるのはどちらのチームになるだろうか。J1昇格プレーオフ準決勝、ピーススタジアムで激突するのは、リーグ戦を3位で終えたV・ファーレン長崎と6位に滑り込んだベガルタ仙台。ホームアドバンテージと引き分けで勝ち抜けが決まるレギュレーションを生かして長崎が順当に決勝の舞台にコマを進めるか、何も失うモノがない立場として仙台が思い切りよくぶつかりまず1つ目の下剋上を果たすか。一瞬たりも目を離せない90分が幕を開ける。 わずか勝点1の差で自動昇格を逃した長崎であるが、何も悲観はないだろう。リーグ戦は5連勝で終え、プレーオフを戦う上では絶対的有利な立場となる3位でフィニッシュ。今年10月に開業したピースタでのゲームは3戦全勝と圧倒的な勝利を誇る。この準決勝も次に待ち受ける決勝も“負けなければ勝利”というアドバンテージを考えれば、J1昇格に最も近い位置にいることは間違いない。 キャプテンの秋野央樹を中心としたチームはリーグ終盤からさらに一体感を高めており、個のタレントに目を向ければ、マテウス・ジェズスやマルコス・ギリェルメ、フアンマ・デルガドやエジガル・ジュニオといった強烈な外国籍選手たちが前線にはさまざまな組み合わせで並ぶ。 驕りや過信といったことではなく、今季を通じて見せてきたパフォーマンスをチームとして発揮できれば、地力に勝るのは間違いない。絶対的ホームの雰囲気も味方に付け、まずは翌週の決勝に立つ権利を勝ち得たい。 勝つしか次に進む方法がない仙台からすれば、消極的に戦う暇はない。キックオフを告げるホイッスルが鳴った瞬間からフルスロットルで襲いかかることが大事になる。ただ、先に失点してしまえば、一気に2点が必要となる難しい状況になってしまうだけにゲームの運び方は肝。0-0で進んだとしても、焦ることなく1点を奪いに行ければ問題ない。逆に長崎が守りに入るような展開となれば、メンタル的には優位に立てるだろう。長崎の地まで大挙して訪れるであろうファン・サポーターを笑顔で帰すためには、タイムアップを迎えたとき、相手よりも1点多く取っていればいいだけだ。 ベガルタゴールドのユニフォームを着て2シーズン目となる郷家友太は25歳ながら経験は豊富。今季もリーグ戦全試合でピッチに立っており、5ゴールを決めている。仙台のジュニアユース出身の11番はこの大一番でラッキーボーイになれるか。この男ならやってくれるような気がする。