本当にアジア最終予選で森保Jが入ったグループCは「死の組」なのか…豪州、サウジ、バーレーン、中国、インドネシアと同組
さらにアウェイ戦へ臨む上での懸念も、グループCにはほぼ存在しない。 アジア2次予選では北朝鮮に振り回され、3月26日に敵地・平壌で予定されていた一戦が直前で延期され、最終的には没収試合で日本の不戦勝となった。豪州が北朝鮮と同グループになるのを避けたかった理由も、こうした点にある。 グループBには自治区ガザでイスラエルとの激しい戦闘が続くパレスチナが入り、さらに国内の政情不安でホーム戦を長く第三国で開催してきたイラクも、2次予選に引き続いて同国南東部の港湾都市バスラを中心に開催する意向を示している。 最終予選は9月を皮切りに10月、11月、来年3月、6月の国際Aマッチデー期間に各国ともに2試合ずつ、ホーム&アウェイで計10試合が行われ、各グループの上位2位までの6カ国が自動的に北中米W杯の出場権を獲得。3位および4位の計6チームがプレーオフに回り、残る2.5枠の出場権を争う図式になる。 日本のスケジュールを見れば、前半戦のヤマ場は10月シリーズとなるだろう。10日に敵地でサウジ、15日にはホームで豪州と対戦するなかで、チームの大半を占めるヨーロッパ組が敵地でのサウジ戦へ臨む上での移動距離が短くなる利点が生じる。 アウェイでの連戦となる11月シリーズも、インドネシアから中国と移動距離が比較的短く抑えられた。それでも、ドイツで開催中のユーロ2024を視察中の森保一監督(55)は、日本サッカー協会(JFA)を通じて次のようなコメントを発表した。 「予想通り厳しいグループに入ったな、という第一印象です。前回のワールドカップ最終予選も険しい道のりを歩み、今回もそれ以上に過酷な戦いに挑むことになりますが、覚悟と勇気を持って臨みたいと思います。アジアでの戦いは一筋縄ではいきませんが、これまでの経験やチームとしての積み上げを活かしながら選手、スタッフと共に一戦一戦、勝利を目指して戦い抜きます」(原文ママ) まずは5日にホームに中国を迎え、10日には敵地でバーレーンに臨む9月シリーズへの準備を進めていく。JFAも最終予選の組み合わせ決定を受けて、年内に行われるホームの中国戦および豪州戦を、ジーコジャパン以降の歴代日本代表がW杯予選を戦い、23勝4分け1敗と8割を超える勝率を残す埼玉スタジアムで行うと発表している。