シティを米当局が調査、制裁対象ロシア富豪との関係巡り=バロンズ
[14日 ロイター] - 米金融誌バロンズは14日、シティグループが米政府の制裁対象に指定されたロシアの富豪スレイマン・ケリモフ氏との関係を巡り米当局の調査を受けていると報じた。 報道によると、ケリモフ氏の資産を保有するデラウェア州の信託会社ヘリテージ・トラストとシティの関係について、米司法省と米連邦捜査局(FBI)、米内国歳入庁(IRS)が調査している。 シティのマネーロンダリング(資金洗浄)対策や顧客審査についても調べているという。 シティの広報担当は「適用される全ての法規制の順守に最大の注意を払い全業務を遂行することにコミットしている」と表明。「同時に、ロシアの消費者向け銀行業務の終了を進めるとともに、残る法規制上の義務を果たすために必要な業務を除き、ロシアにおける機関投資家向け銀行業務をほぼ全て終了させている」と述べた。 司法省、FBI、IRSはロイターのコメント要請に返答していない。 ケリモフ氏はシリアとウクライナにおけるロシアの行為を受けて2014年と18年に米政府の制裁対象に指定された。 米政府は22年、ケリモフ氏が保有する権益を巡りヘリテージ・トラストに対し執行措置を取った。