耳の不調も改善する全身体操「おじぎねじり」とは?(耳鳴り・難聴解消メソッド)【40代から増える「耳鳴り・難聴」に要注意! ⑤】
《おじぎねじり体操》
この体操は文字通り、体をねじってゆっくりおじぎをするものだ。体をねじることで、筋膜が効率よく伸ばされ、そのあとに繊維が緩んで柔軟性がアップ。全身の動きがよくなり、結果、自律神経が整っていく。
1 左右の脚を揃えて立ち、背すじを伸ばして、下腹に力を入れておへそを内側に引き込む。両腕は自然に体の横に置き、肩の力を抜く。この状態で息を吸う。
2 息を吐きながら、右脚を前から左にクロスさせ、頭と上体を右に向ける。まず頭、次に肩、最後にお腹というように順番に右に向けていくのがポイントだ。
3 上体を右に向けたまま、息を吐きながらゆっくり前に倒し(前屈)、両腕は自然に下に垂らす。この状態を20秒キープして、ゆっくり元に戻す。 続いて、左脚を前から右にクロスさせ、上体を左に向けてからゆっくり前に倒す。20秒キープして、ゆっくり元に戻す。20秒キープするのが難しかったら、10秒×2回でもOK。左右交互に行う。
\ポイント/ イメージはぞうきん絞りだ。ぞうきんを絞るときは、両端を持って反対にねじって絞る。このとき、きつく絞ると水は全部出てしまうが、ゆっくり軽く絞ると、ぞうきん全体が水分をたっぷり含んだ状態になる。 「この体操を行うと、体内でこの『軽いぞうきん絞り』と同じことが起こります。起点を決めて体をゆっくりねじることで、周囲の毛細血管からリンパ液がにじみ出て、筋膜の繊維の間を満たします。これにより筋膜の網の目が潤って柔軟性を取り戻すのです」 ポイントは筋膜が潤っていくことをイメージしながら、ゆっくり行うこと。そうすると筋膜がしっかり伸びてくれる。 また、脱水の状態は全体的に筋膜の動きにブレーキをかける。この筋プリ体操の前にはコップ1杯の水か白湯を飲むようにして。 そして、動くときに息を吐くこと。右からねじることで腸を適度に刺激でき、頭、肩、お腹というように体の上からねじっていくと、自律神経を整える効果が高まる。