「『龍が如く』ファンミーティング2024」レポート。自販機ツアーから豪華声優陣とのカラオケまで、夢のような時間
2025年2月21日に発売予定のプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Windows/Steam用アクションアドベンチャーゲーム「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」。この発売に先駆けて、12月8日に「『龍が如く』ファンミーティング2024」が開催された。 【画像】第1部には約20人のファンが集まった ファンミーティングの第1部では、シリーズでお馴染み神室町のモチーフとなった新宿歌舞伎町に設置された「龍が如く」グッズ自販機を巡るツアーを実施。約20名のファンが阪本氏の先導のもと歌舞伎町の街を巡った。 第2部では会場をセガ本社に移し、開発者とファンが交流を深めるクリエイター交流会に加え、声優陣が登壇するスペシャルステージ、そしてカラオケステージが開催された。 終始笑顔の絶えない和やかな雰囲気に包まれ、ファンと開発陣が一体となって楽しんだこの特別な1日。そのイベントの模様をレポートする。 ■ 歌舞伎町の住人から声をかけられることも! 歌舞伎町の自販機を回るツアー ファンミーティングの第1部「自動販売機ツアー&除幕式」では、「龍が如く」の舞台となっている「神室町」のモチーフである新宿歌舞伎町に設置された自販機を巡るツアーが行なわれた。 12月8日から設置が始まった「龍が如く」グッズ自販機は全5台。桐生一馬の自動販売機はドン・キホーテ歌舞伎町店、春日一番はカラオケ館歌舞伎町本店、真島吾朗は新宿バッティングセンター、冴島大河・堂島大吾はGiGO新宿歌舞伎町に設置されている。 ツアーには約20人のファンに加え、龍が如くスタジオのスタッフ、メディア陣を含めるとそれなりの大所帯となった。キャラクターグッズを透明のバッグに詰め込んだ"痛バッグ"を持ってきているファンもおり、改めてファンの熱量を感じるイベントとなった。 「龍が如く」シリーズチーフプロデューサーの阪本寛之氏による簡単な説明の後、自販機を巡るツアーがスタート。この行列を見た歌舞伎町を歩く人々や住人からは、スタッフが着ている龍が如くのジャケットを見て「あ、『龍が如く』なんだ」という声や、海外からの観光客と思われて「Have a nice trip!」と声をかけられる場面もあった。 街の住人から声をかけられるというのは何とも不思議な体験で、ゲーム内で全国各地の歓楽街を舞台に活躍し、歓楽街の住人から声をかけられたり、時には絡まれたりしてきた「龍が如く」シリーズの歴代主人公も似たような体験をしているのだろうかと思いを巡らせた。 12時頃、新宿バッティングセンターに到着した龍が如くスタジオ代表/制作総指揮の横山昌義氏と阪本氏は除幕式を行なった。名前と場所は少し異なるものの、「龍が如く」シリーズに登場するバッティングセンター(ゲーム中では「吉田バッティングセンター」)にはいくつかのエピソードがあり、思い入れのあるファンも多いだろう。 そんなバッティングセンターの前に設置された自販機の前には、除幕式の前には、すでにグッズを買いに来たファンが集まっており、除幕の瞬間を今か今かと待ちわびていた。 除幕式の後に、実際に自販機を見た横山氏は「このプロジェクトには本当に多くの人が関わっていて大変でしたね。何よりも設置させてくれた『新宿バッティングセンター』さんに感謝です」としみじみと語った。阪本氏も「ハイテクの自販機で動画が流れたりするので、見てるだけでも楽しいんですよね」と感慨深げに述べていた。 自販機で特に見て欲しいポイントについて横山氏は「見た目ですね。設置場所によってはサイドが見れない部分があるのですが、『新宿バッティングセンター』は左右サイドも見れるので、見て欲しいですね。そして折角なのでバッティングもしていってもらえればと思います」と話した。 その後は、カラオケ館歌舞伎町本店に設置されている春日一番の自販機、ドン・キホーテ歌舞伎町店の桐生一馬、GiGO新宿歌舞伎町の冴島大河と堂島大吾を巡って1部のツアーは終了した。 ■ 生アテレコに生のカラオケ。ファンには涎モノの豪華イベント! 第2部では、第1部の参加者に加えて多くのユーザーが集まり、「クリエイター交流会」、「スペシャルステージ」、「カラオケ」が開催された。 セガ本社で行なわれた「クリエイター交流会」では、ピザーラから差し入れられたピザと、ノーベル製菓から差し入れられたお菓子を囲みながら、開発チームを交えた歓談の時間が設けられた。 自己紹介もそこそこに、これまでの「龍が如く」シリーズ作品の思い出を語るファンの姿が見られ、シリーズへの愛が感じられる和やかな雰囲気に包まれた。ファン同士の会話も、開発者との対話も自然と盛り上がり、開発者にとってもファンと直接交流できる貴重な機会となった。 また、フォトブースでの撮影や横山氏との記念撮影など、ファンサービスも充実。開発チームのファンを大切にする姿勢が伝わるコーナーとなった。 続く「スペシャルステージ」では、"真島のマジ祭り"と題して、真島吾朗役の宇垣秀成さんと横山氏、阪本氏、「龍が如く8外伝」プロデューサーの堀井亮佑氏が登壇。配信・アーカイブなしの特別なステージでは、名台詞の朗読や生アテレコなど、貴重なコンテンツが披露された。 特に印象的だったのは、宇垣氏による名台詞の朗読だ。「真島吾朗 名台詞TOP10」で堂々の1位に選ばれたのが、真島の代名詞とも言える「桐生ちゃ~ん!」というセリフ。宇垣氏は「もしこの特徴的な演技ではなく、フラットに言っていたり、ドスを効かせた演技でOKをもらっていたら、今の真島はないでしょうね」と振り返った。 阪本氏によれば、この台詞は海外のコスプレイヤーも日本語でマネするほどの代表的なフレーズになっているという。会場からのリクエストに応えて「お客様は神様ですから」、「そこの桐生ちゃん、止まりなさい!」などの生演技も披露された。 「真島吾朗 ベストバディTOP10」では真島の兄弟分である冴島大河が1位に選ばれ、その発表直後、冴島役の小山力也さんが「よぉ、兄弟!」という台詞とともに登場。会場は大きな拍手に包まれ、宇垣氏が「お前が主役!?」と冗談めかして話す一幕もあった。 「名シーンTOP10」では、「龍が如く5 夢、叶えし者」の焼肉シーンが上位にランクイン。「ホルモンは、焼かれて焼かれて、真っ黒なるまで焦げて、脂落として味磨くんや」という印象的なセリフについて、横山氏は開発チーム内でも流行語になり、実際の焼肉でも実践していたというエピソードを披露した。 さらに、宇垣氏と小山氏による生アテレコでは、感動で涙を流すファンの姿も。通常のゲーム収録ではアドリブの余地がほとんどないという中、この日は特別なアドリブ演技も披露され、ファンにとって特別な思い出となるステージとなった。 そして、スペシャルステージの最後には真島吾朗のシングルCDが2月7日にリリースされることも発表された。楽曲は「36.5℃の太陽」、「Midnight Desire」、「ゴロー海賊団のテーマ」の3曲と、それぞれのインストバージョンを足した全6曲。こちらも楽しみにしてほしい。 スペシャルステージの締めくくりに宇垣さんは「ファンが素晴らしい人ばかりで本当に嬉しいです」、小山さんも「怖い人ばかりだったら帰ろうと思ってました(笑)」と述べ、終始笑顔がたえなかった。 そして、イベントの締めくくりとなった「龍が如くカラオケオフ会」では、宇垣さん、小山さんに加え、錦山彰/春日一番役の中谷一博さん、不二宮千歳役の伊波杏樹さんも参加し、「龍が如く」シリーズの楽曲を中心としたパフォーマンスが繰り広げられた。 「龍が如く8外伝」のプロデューサー堀井(RYO)氏は「カラオケということでみなさん『情熱的な合いの手』は得意だろー! 盛り上がっていくぞー!」と会場を煽り、パーティーのムードを一気に高めた。 トップバッターの宇垣氏は、真島の代表曲「24時間シンデレラ」を披露。この時点で会場のテンションは最高潮に達し、ファンはもちろん、横山氏、阪本氏、RYO氏も大いに盛り上がった。 続く小山さんは腕を振りながら「故郷に錦を飾るべし」を熱唱。中谷さんは観客を巻き込んで「GO!愁傷SUMMER」を歌い上げ、伊波さんは横山氏お気に入りの「Honolulu City Lights」を振り付きで披露した。中谷さんによる生の合いの手も入り、まるでゲームの世界が目の前で再現されているかのような臨場感あふれるステージとなった。 興奮冷めやらぬ2巡目では、宇垣氏が「お嫁サンバ」を、小山氏は「魔女っ子メグちゃん」、中谷氏は「君がいるだけで」、伊波氏は「KONNANじゃないっ!」を披露。会場からは手拍子や歓声に加え、おなじみのPPPH(パン・パ・パン・フー)という合いの手も飛び交い、まさに「カラオケオフ会」の名に相応しい、親密な雰囲気の中でのパフォーマンスとなった。 イベント後、出演者たちからは以下のような感想が寄せられた。 宇垣さんは「暖かいファンの方ばかりで、今まで『龍が如く』シリーズを支えてくれたファンになんとか楽しんでもらおうという気持ちではっちゃけられました。ファンの皆様のおかげで今の僕があるので、Win-Winな関係でパフォーマンスができました」と語った。 小山さんからは「ゲームというのはそれぞれの時代時代の最先端のものなので、その最先端の情熱を注ぎ込んで、自分の人生と重ね合わせていると思うので、そういう企画に一緒させていただいてありがたいなと思っています」とのコメントがあった。 伊波さんは「とても楽しかったですし、開発チームの各セクションの方の愛情を感じましたし、ファンの方から見ても大満足のイベントだったのではないかと思います」と笑顔で振り返った。 中谷さんは「龍が如く20周年のスタートダッシュに向けて、これ以上ないイベントだったと思います。ファンの方の1人1人の雰囲気を感じることができて、すごい作品に携われていることに改めて幸せに感じましたし、『龍が如く』の物語の良さを改めてファンの方に伝えるお手伝いができればと思える良い一日でした。これからも作品とファンの方の架け橋になれるように頑張ります」と意気込みを語った。 堀井氏は「開発チーム一同、ファンの方の熱量を感じられてすごく楽しかったです。最初に僕がカラオケのミニゲームに携わったときは『なんだこのミニゲームは』というところからコツコツ続けてきて、いつかこういう形で盛り上がれたらと思っていたので、夢が叶った1つの夜で感無量です」と感慨深げに語った。 阪本氏は「歌舞伎町に自販機を置いてツアーで回ったり、ゲストの方を呼んでカラオケをするなど、初めてのことばかりで、今までのファンミーティングとは違った形をチャレンジしつつ、『龍が如く』をもっと盛り上げていきたいと思っています」と新しい試みへの手応えを語った。 最後に横山氏は「色んな体験会などでファンとの交流をしてきました。それはファンの方に喜んでもらうというのはもちろんなのですが、自分たちのためにやっているというのもあると思っています。僕らのビジネスは世界中の多くの人に遊んでもらうのですが、反応をネット越しなどで伝わるのですが、ニュアンスまでは難しい。表情や目で感じられることがアナログが大きいので、クリエイターや出演陣のためにあると思っています。僕らの成長のためにもすごく良い一日になったと思います。来年の20周年になったときにファンミーティングをやるかはわからないですが、大きいことをやるのだろうなと決意を固める一日になりました」と締めくくった。 イベントの締めくくりには開発チームによるお見送りも行なわれ、満面の笑みを浮かべながら会場を後にするファンの姿が印象的だった。取材陣にもイベントの楽しさと充実感が伝わってくる熱量に満ちた1日となった。 (C)SEGA
GAME Watch,咲文でんこ
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