オートレース宇部、スズキGSX-Rでの参戦は終了。2025年は「新メーカーのマシンで世界への挑戦を視野に」/全日本ロード
10月26日、全日本ロードレース選手権に参戦しているオートレース宇部 Racing Team(AutoRace Ube Racing Team)は、2024年シーズンの最終戦鈴鹿をもって『スズキGSX-R1000R』でJSB1000クラスへの参戦を終了すると発表した。 【写真】津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)が2024全日本ロード第8戦鈴鹿 JSB1000 レース2で駆る特別カラーのスズキGSX-R1000R 2022年からJames Racing 株式会社が運営して全日本ロードに参戦してきたオートレース宇部 Racing Team。初年度はST1000クラス、2023年と2024年はJSB1000クラスと鈴鹿8耐に参戦している。 3年間をスズキGSX-R1000Rで戦ってきて、ST1000では最高位は3位表彰台、JSB1000ではポールポジション1回、3位表彰台を3回、鈴鹿8耐では2023年に4位入賞という好成績を残してきた。 10月23日には津田拓也が全日本ロードのフル参戦から勇退することも発表していたが、今回同チームは、スズキ車を走らせるのは2024年全日本ロード最終戦鈴鹿を最後にすることをアナウンスした。 また、日曜日のJSB1000クラス レース2には感謝を込めて『ありがとうSUZUKIカラー』で走るという。日曜日のピットウォークより車両がお披露目される。 2025年に使用するマシンとチーム体制は2025年1月以降に発表するようだが、現時点では「新たなメーカーのマシンを使用し、世界への挑戦を視野にレース活動を行っていく決断を致しました」としている。 ■チームディレクター:中井貴之氏 「2022年からレース活動を開始した我々『オートレース宇部 Racing Team』にひとつの大きな転機が訪れることになりました。今季をもちましてSUZUKI GSX-R1000Rでのレース活動は終了となります」 「新規参戦のプライベートチームの我々はSUZUKI GSX-R1000Rを選んだことで、いきなりトップチームになることができました。高い戦闘力を備えていたことはもちろん、特筆すべきはその信頼性でしょう。この2年間、一度もトラブルで止まることはなく、鈴鹿8耐でもマシンが壊れることはありませんでした。素晴らしいマシン、パーツを使用できる環境をご提供頂けたことは、本当に幸せなことであると感じています。改めて関係各所の皆様の多大なるご協力に感謝申し上げます」 「我々、チーム結成当初からの目標は、FIM世界耐久選手権へのフル参戦とチャンピオン獲得を掲げています。その目標達成のために、我々は今回大きな決断をすることになりました。今季は苦戦が続いていましたが、我々のグッズを身につけたファンの方が数多くサーキットに来場し、ピットウォークには列ができ、チームの人気が大きく向上したと感じました。熱いスズキファンの皆様に支えられ、成長させていただいた3年間でした」 「明日の最終戦MFJグランプリ・レース2ではSUZUKIブルーのカラーリングを施した『ありがとうSUZUKIカラー』を出走させ、スズキチームとしてのレース活動を終了することにしました。このスペシャルカラーにはSUZUKIとスズキファンの皆さんへの感謝の気持ちが込められています。スズキチームとして最後まで全力で闘いますので、皆様応援をよろしくお願い致します」 [オートスポーツweb 2024年10月26日]