45歳で貯蓄はほぼなし。年末ジャンボで「1億5000万円」当たっていたら、もう働かなくて大丈夫? 必要な生活費とあわせて試算
「宝くじで高額当選したら働かなくてすむ?」そんなことを多くの人が一度は考えたことがあるのではないでしょうか。年末ジャンボは毎年12月に発売される日本最大級の宝くじであり、1等の当選金額は7億円ですが、前後賞も1億5000万円とかなりの金額です。 「1等の7億円もあれば一生働かなくても良いだろうけど、前後賞くらいだとどうなの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。 本記事では、45歳独身の生活費、年金の見通しから、前後賞の1億5000万円に当選した場合、一生働かずに暮らせるのかを解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
45歳からの生活費はどれくらい必要?
総務省の家計調査によると、単身世帯の消費支出の平均は月額で16万7620円です。ただし、この平均支出に含まれる「住居費」は約2万4000円であることから、賃貸に住んでいるケースでは平均は大きく超えてしまうと考えられます。 そのため今回の住居費は平均にプラス4万円した6万4000円と仮定し、この金額に国民年金保険料の月額1万6980円(令和6年度)と多少の余裕を加え、45歳から生涯、毎月24万円の生活費がかかることとします。 また、令和5年簡易生命表によると、男性の平均余命は81.09年、女性は87.14年。今回は45歳から90歳までの45年間、無収入でも暮らせるかを試算してみましょう。 これらの前提において、45歳からの生涯の生活費は次のとおりです。 ・24万円×12ヶ月×45年=1億2960万円 1億5000万円あれば、毎月24万円の支出があっても2000万円程度の余裕が生まれそうです。
65歳からの年金はどれくらいもらえる?
45歳から65歳までは無収入だとしても、65歳以降は年金が受け取れます。日本の年金制度は2階建てで、会社員であれば老齢基礎年金と老齢厚生年金が受給できます。 まず、老齢基礎年金ですが、国民年金保険料を全ての期間で不足なく払っているとすると、毎月6万8000円が受給可能です。 老齢厚生年金については、加入期間と収入によって受け取れる金額が異なります。20歳から45歳までの25年間、給与所得者の平均年収の460万円を稼いでいた場合に受け取れる厚生年金の金額は月額で約5万2000円です。 そのため、老後に受け取れる老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計は約12万円です。この金額を65歳から90歳までの25年間受け取るとすると、総額では約3600万円です。 先ほどの45歳からの生涯の生活費である1億2960万円についても、年金で3600万円分はまかなえますので、その分生活に余裕ができます。 今回の前提では、1億5000万円の資産に老後の年金があれば、一生働かなくても十分生活が可能と言えるでしょう。