電車で「終点」まで乗るのが好きです。改札を出ず「折り返し」で帰る場合、運賃の支払いはどうすれば良いでしょうか?「不正乗車」にならないようにしたいです…
電車の行先表示を見ると、とてつもなく遠い駅が終点となっており、そのまま乗って終点まで行ってみたいと考えたことがある人もいるのではないでしょうか。もしかしたら、実際に遠くの終点まで行って戻ってきた経験がある人もいるかもしれません。 中には改札を出ないで戻ってくれば、折り返した分の運賃は不要と考える人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。鉄道各社は実際に乗車した区間分の運賃の支払いを求めており、正しく支払わない場合は不正乗車となってしまいます。 本記事では、終点まで乗車して戻ってきた場合の運賃の扱いや支払い方法について見ていきましょう。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
改札を出なくても折り返しをしたら料金が必要! どうやって支払う?
電車の運賃は改札を通った駅間の運賃ではなく、実際に通った区間の運賃を支払う必要があります。例えば、JR東京駅の改札から入り、市川塩浜駅の改札を出た場合でも、京葉線に乗り続け終点の蘇我駅まで乗車し、戻ってきたのであれば、東京駅から蘇我駅までの運賃と蘇我駅から市川塩浜駅までの運賃を支払わなければなりません。 自動改札だけで済ませたいのであれば、1度蘇我駅で改札を出て入り直すのが一番いいのですが、電車に乗り続けたいなど改札を出たくない場合は、市川塩浜駅の改札口で蘇我駅まで往復したことを伝え、駅員が計算した正規の運賃を支払い、精算しましょう。 IC乗車券を使い市川塩浜駅の自動改札を出てしまうと、東京駅から市川塩浜駅の運賃しか引かれず、不正乗車となるので注意が必要です。 なお、駅員に指摘された場合は不足分の運賃と運賃の2倍相当の割増運賃、つまり3倍の運賃の支払いが求められます。
実はやっているかもしれない不正乗車
目的の駅を通り越して戻ってきた場合、通り過ぎた分の運賃の支払いが必要です。意外とやりがちな次のような乗車の仕方も、不正乗車となってしまいます。 ・快速で先の駅まで行って、各駅停車に乗って折り返し ・座席確保のために1つ前の始発駅に戻ってから折り返し ・目的地の1つ先の駅の駅ナカ店舗で買い物してから折り返し こういった行為を駅員に指摘された場合、同様に割増運賃が求められます。また、定期券が絡むと定期券を無効とされ回収される可能性もあるため、正しく運賃を支払うことが大切です。