スリランカの格付けを「Caa1」へ引き上げ=ムーディーズ
[23日 ロイター] - 信用格付け会社ムーディーズは23日、スリランカの長期外貨建て発行体格付けを非常に投機的でデフォルト(債務不履行)に陥っているか、それに近い状態とされる「Ca」から3段階引き上げ、投機的で安全性が低いと見なされる「Caa1」とした。見通しは「安定的」とした。 経済安定化の重要な部分である国債約125億5000万ドルの再編を所有者が承認したため。ムーディーズはスリランカの信用力が過去2年間で改善したとして「対外的な脆弱性と政府の流動性リスクがともに高水準から低下した」と指摘した。 一方、格付け会社フィッチは今月20日、スリランカの長期外貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を「制限的デフォルト」から「CCC+」に引き上げた。「CCC」は債務者は現時点で脆弱だとされる等級。 スリランカは2022年5月にデフォルト状態に陥っていた。