「日本カー・オブ・ザ・イヤー」決定の舞台裏を覗いてみた! 若手ジャーナリストが「10ベスト試乗会」に突撃!!
COTY最終選考会に潜入!
その日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025の最終選考会の直前となる11月26日には、千葉県にある袖ケ浦フォレストレースウェイで、10ベストカー試乗会が行われました。 10ベストカー試乗会とは、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」でノミネートされたクルマのなかから最終選考会へ駒を進めた10台を集めた試乗会となっています。この最終選考会では、唯一同じ条件でノミネートされた10台に試乗ができる貴重な機会となっています。 私は今回、10ベストカー試乗会を体験できる、次世代人材プログラムへ参加させていただいたので、当日の会場の様子をお伝えしたいと思います。 まず、最終選考会場入ると、パドックにはメーカーごとのブースが設置され、選ばれしクルマがズラリと並んでいて、メーカーの方や選考委員の方で賑わいを見せていました。 各ブースではメーカーの方や開発者の方に、選ばれたクルマのコンセプトや1番のポイントなど直接お話を聞くこともできました。選考委員の方も改めて関係者との懇親を図り、クルマに対する意見交換をしている場面が多く見受けられ、印象的でした。 今回私は、10ベストカーへの試乗の機会もいただけたので、選考委員の方と同じコースを自分の運転で走らせてもらいました。普段の試乗会とは違い、全車を同じ条件で試乗したからこそ、運転の感覚、コーナリングのフィーリング、視界の見え方など、クルマごとの違いがよりわかりやすいと感じ、「条件が一緒って大事なんだな」と、改めて同一条件の重要性を感じました。 せっかくなので、今回の試乗で私の印象に残った2台のクルマも紹介したいと思います。 まずは、大賞を受賞したホンダ「フリード」は乗降性のよさと運転のしやすさ、視界のよさ、運転しているときの安心感は、全10台のなかでダントツでした。とくに、この手のクルマはファミリーで使用する方が多いと思うので、子どもやお年寄りでも安心して乗り降りができ、リラックスできる空間に仕上がっていると感じました。 もう1台はBYDのSEALです。BYDは2023年に日本に進出した中国発のブランドということで、大きな話題にもなりましたが、ディーラーが全国で30店舗以上あるとはいえ、まだ乗ったことどころか、見たことも触ったこともない方も多いはず。私もその1人でした。ここ数年は、日本をはじめ世界中でSUVが人気ですが、今回ノミネートされた10台のなかでは唯一のセダンだったことも魅かれたポイントです。乗ってみると、EVならではの走り出しのスムースさ、強烈な加速感には驚きました。 クルマを選ぶ際、多くの人が第一印象で「ビジュアル(見た目)」を重視すると思いますし、私もそうだと思います。しかし、クルマは走らせて使うことが前提です。実際に乗ってみないと感じることのできない領域があったりするので、それがプラスになるかマイナスになるかは、試乗してみないとわかりません。 今回の10ベストカーは、どのクルマもいい意味で個性的です。だからこそ、最終選考で同じ条件で試乗して、それぞれの違いを見極める重要な機会だと強く感じました。
深山幸代
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