陸上自衛隊員の自殺訴訟 第1回口頭弁論で国側は争う姿勢示す 遺族側は長時間労働やパワハラを主張 岩手
2020年に滝沢市の陸上自衛隊岩手駐屯地に所属していた男性隊員が自殺したのは長時間労働やパワハラが原因として遺族が国に損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が21日、盛岡地裁で開かれ、国側は請求棄却を求め全面的に争う姿勢を示しました。 訴状などによりますと、男性隊員は2020年6月から7月にかけて、29日間連続で訓練に参加し、超過勤務が200時間以上になったとしています。また、上司から「ばか野郎」、「死ね」などの執拗なしっ責を受けてうつ病を発症し自殺したとして、男性隊員の遺族が国に対して約1億円の損害賠償を求めているものです。 21日に盛岡地裁で行われた第1回口頭弁論で遺族側はパワハラを踏まえて「業務の過重性の軽減措置を講じなかった」と指摘し、真相究明と損害賠償を求めました。一方で国側は請求棄却を求め争う姿勢を示しました。 裁判後、取材に応じた遺族側の代理人弁護士は「どういう理由で請求棄却を求めたのか明らかにしてもらいたい」と話しました。
IBC岩手放送