「一緒に戦える感じがして嬉しい」なでしこ清家貴子が“8番”に込めた想い。猶本光の分まで――「応援してくれていると思う。頑張っている姿を届けたい」
「まさかだったんですけど、結構びっくり」
なでしこジャパンは7月13日、国際親善試合でガーナ女子代表と対戦。前半はスコアレスだったが、後半にゴールラッシュ。田中美南、浜野まいか、藤野あおば、植木理子が得点し、4-0で勝利を収めた。 【PHOTO】7月25日にパリ五輪初戦を迎えるなでしこジャパン18人とバックアップメンバー4人を一挙紹介! パリ五輪前の国内での最後の強化試合で、65分から途中出場し、攻撃を活性化させたひとりが、清家貴子だ。3-4-2-1の右ウイングバックに入り、再三に渡って右サイドを抉り好機を演出した。 「いろんなポジションで攻撃の強みが出せるのが自分の特長だと思います。その自分の強みを出して日本を助けられたら」 そう意気込む清家は、代表では左右のウイングバックやシャドーに対応する一方で、2023-24シーズンは浦和LでCFを務め、WEリーグで22試合・20得点を記録。MVPと得点女王に輝き、チームをリーグ連覇に導いた。 複数のポジションをハイレベルにこなす清家は、パリ五輪でも重用されるはず。与えられた背番号は「8番」で、このナンバーは清家も出場した昨夏の女子ワールドカップで、浦和L時代のチームメイトでもある猶本光が背負っていた番号だ。 「まさかだったんですけど、結構びっくりしました。でもなんか一緒に戦える感じがして嬉しいです」 今年1月の皇后杯で左膝前十字靭帯を損傷し、現在復帰に向けてリハビリに取り組んでいる猶本の想いも背負って戦う決意の清家は「応援してくれていると思うので、頑張っている姿を届けたい」と言葉に力をこめた。 取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
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