このままではヤバイ…。ヨーロッパで消えかけている神童6人。期待されていたほど伸びていない男たち
MF:エミール・スミス・ロウ(イングランド) 生年月日:1999年11月10日 所属:アーセナル 23/24リーグ戦成績:10試合0得点1アシスト 2シーズン続けてアーセナルの背番号10が本領を発揮できていない。現在23歳のエミール・スミス・ロウは怪我の影響もあって先発の座から遠ざかっており、昨季はゼロ、今季も公式戦で3試合のみと完全に序列が落ちている。 この逸材が最初にアーセナルのトップチームで注目を浴びたのが2020/21シーズンである。シーズン開幕当初のアーセナルは大苦戦を強いられ、第14節終了時点で15位に沈んでいた。ミケル・アルテタ監督の解任論も高まっていたが、第15節チェルシー戦でこのMFが先発に名を連ねると、そこから一気にチームは上昇。翌シーズンはプレミアリーグで10ゴールを達成し、新星アーセナルを象徴する選手の1人となっていた。 しかし、2021/22シーズンを最後にスミス・ロウは一度もゴールネットを揺らせておらず、最後にアーセナルでゴールを決めたのは2022年4月にまで遡る。鼠径部や膝の怪我の影響もあってまともな出場機会すら得ることができておらず、離脱していた期間に加入したレアンドロ・トロサールやカイ・ハフェルツに遅れをとってしまった。 最近は途中出場からの出番が以前と比較すると増えているが、プレスや切り替えの部分でも後手を踏むことが多く、守備強度の面で主力組との差が出ている。直近のプレミアリーグ第26節ニューカッスル戦でも、あっさりと自らがマークしていた選手をフリーにしてしまい失点に関与した。それはコンディションが影響しているのか、それとも彼のプレースタイルがアーセナルと合わなくなってしまったのか。現状の貢献度では退団しても痛手ではなく、むしろチームはベンチメンバーに課題を残していることから、資金源を確保するためにも今夏の放出の可能性もあるだろう。