20年で店は“半減”――消えゆく書店を「国が支援」へナゼ 「税金投入は無駄」…ネットでは厳しい声も 書店の魅力と将来は?
■店長「本屋は楽しい場所じゃないと」
有働キャスター 「書店の魅力に気づけば、本を自然と手に取ると思いますが…」 小野委員 「5日に取材した東京・文京区の往来堂書店では、一見すると普通の書店ですが、レジにはチラシが多くありました。トークイベントや読書会、写真教室などをこの書店の中で開いています」 店長 「本屋は楽しい場所じゃないといけない。店内で棚を移動してスペース作って開催しています。月に1、2回ですね」 小野委員 「このようにして足を運んでもらえば、書店の中は魅力的な世界です。お客さんも楽しんでいます」
■経産省、ヒアリングで支援策を検討へ
小野委員 「経産省は今後、書店経営者などからヒアリングして支援策を考えていきたいとしています。一方でネットでは、『需要がなくなった書店に税金を投入するのは無駄ではないか』『図書カードを配布した方が本を買うのでは?』という厳しい意見もあります」 有働キャスター 「書店の将来を考えた時に、どうしたらいいでしょうか?」 落合さん 「僕はどちらかというと古書店にお世話になることが多いです。貴重な本の倉庫、つまり僕個人では取っておけないものを保管しておいてくれると思って行っています」 「一般的な書店について言えば、なくなってしまうと文化的な損失は確かにあるし、リアルの書店だからこその本との偶然の出合いはあると思います」 「そのため、例えば専門性を高めつつオンラインを併用して(ニッチな商品に注力して)ロングテールの需要に応えられるような業態には可能性があると考えているので、支援した方がいいと思います」
■経産省、ヒアリングで支援策を検討へ
有働キャスター 「私は書店にいると将来の可能性のようなものを見つけて楽しくなるのですが、『子どもたちにとってはYouTubeで足りてしまうからいいや』と思う人もいるかもしれません」 「子どもたちに本を読みなさい、楽しみなさいとよく言いますが、だったらまずは大人が書店に足を運んで本の楽しさを知らなければ、と思います。みんなが大好きな(小説を音楽にするユニットの)YOASOBIも本の世界があってこそです」 (3月5日『news zero』より)