南信州を丸ごと体験、首都圏在住者対象にモニターツアー、SNSで魅力発信
南信州地域振興局が11月11日~14日の4日間、首都圏在住者を対象にした「南信州をまるごと体験できるモニターツアー」を行い、インフルエンサーの柴田紗希さんほか4人の参加者が南信州の旅を楽しんだ。(飯田経済新聞) 【写真】農家で柿の皮むき体験をする参加者 同企画はリニア中央新幹線の長野県駅が設置される南信州地域の認知度向上を図るため、認知度が低いとされる首都圏在住者を対象に公募を行い、南信州地域振興局が南信州観光公社(飯田市育良町)に業務委託して実施したもの。 初日は、バスタ新宿を出発し、飯田市千代地区で農家民泊を行った。さいたま市から参加した中村龍田さんは「農作業の手伝いや農家に泊まることなどは普段ではできない体験で、全てが新鮮だった」と話す。愛知県出身のモデルでインフルエンサー「しばさき」の愛称で知られる柴田紗希さんは「農家のおかあさんと一緒に話をして元気が出た。旅行だけど旅行ではない感じ。旅先で住んでいる人と交流ができるのは良かった」と感想を話した。 2日目は、午前中に天龍峡でウエルネスウオーキング、午後からは地産食体験と、旭松食品や飯田短期大学で研究を進めるルミナコイド食品(発酵食品)についてのセミナー。その後、新造船による天竜川和船下りで天竜川の川下りを体験し、夜は「日本一の星空」をうたう浪合パークで星空観察を行った。柴田さんは「背もたれ付きの椅子がカメラ撮影するには安定していて、乗り心地が良かった。天気が良く川からの景色が素晴らしかった」と話す。 3日目は「ヘブンスそのはら」で車いすなどのユニバーサルツーリズム体験を行い、午後は柿の皮むき体験後に飯田の出前焼き肉を楽しんだ。最終日は松川町の果樹園でオーチャードピクニックを楽しむツアー内容。ユニバーサルツーリズムアドバイザーで、さいたま市から参加した渕山知弘さんは「あの上まで(ヘブンスそのはら)車いすで案内できる仕組みに感銘を受けた」と振り返る。 参加者はツアー中やツアー後にSNSで情報発信を行い、南信州のアピールをする。吉村舞一(まい)さんは「飯田は初めてたが、自然がいっぱいで観光の見どころが詰まった場所」と話し、星野久美子さんは早速SNSで発信したところ「もう反響があった」と話す。 南信州観光公社の江橋さんは「南信州に点在する魅力をつなげて発信するのが同社の役目。参加者が感動の連続で満足してくれて良かった」と振り返る。
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