『ギークス』中村里帆が物語に吹き込んだ新たな風 西条×安達×芹沢のラブコメ要素が加速?
夜の街路で悲鳴に導かれた杉田(泉澤祐希)が目にしたのは、恐怖に震える高校生、加納ミサ(中山ひなの)の姿だった。その後、杉田の携帯には彼女からの不安げなメッセージが続く。『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)第7話では、この“か弱い女子高生”を襲った通り魔事件が、思わぬ方向へと波紋を広げていく。 【写真】『ギークス』第7話より初登場した中村里帆 事件の詳細を議論するため、西条(松岡茉優)は同僚の吉良(田中みな実)、基山(滝沢カレン)と常連の居酒屋に集まる。そこに同僚の芹沢直樹(中村蒼)が妹のれいな(中村里帆)を連れて現れる。大学生活最後の夏を楽しむれいなの明るさに、押され気味の西条。ところが芹沢の突然の依頼で、西条はれいなを一時的に預かることに。西条の家に滞在することになったれいなの破天荒な行動に、西条は心身ともに疲労困憊することになる。 事件の捜査は進展を見せないまま日々が過ぎる中、ミサは不安を抱えたまま杉田を頼る。ピアニストの夢を持つ彼女に、杉田は優しく寄り添いながら、事件の真相究明に奔走する。しかしそこに、新たな被害者・石川奈緒(長谷川桃子)が現れる。 被害者の心のケアも重要だと考えた杉田は、吉良にカウンセリングを依頼。「運命に見放された」と語るミサの言葉に、吉良は違和感を覚える。ミサの腕に光るさそり座のブレスレットに、何か重要な意味があるのではないかと吉良は直感する。 捜査が難航する中、署内では職業体験イベントの準備が進められた。大声を張り上げ署内を歩き回るリリカ(あの)も久々に登場。小鳥遊警察署に波乱の予感が漂う。 職業体験イベントではれいなが、警察官志望だと明かす場面も。しかし、内定を辞退したことで兄の芹沢と激しく対立する場面に、西条たちは困惑する。その後、れいなの護身術の腕前を目にした西条の頭に、事件を解決するためのある考えが閃く。 そしていよいよ、事件の全容が判明する。ピアノコンクールに向かう奈緒への襲撃を、杉田が間一髪で阻止。取り押さえた犯人の正体は、驚くべきことにミサ自身だった。彼女は中学時代の音楽教師である奈緒が、自分を推薦しなかったことを恨んでいたのである。つまり、最初の「被害」は全て自作自演。通り魔の存在を周囲に印象づけ、本当の標的が奈緒への復讐であることを隠蔽する策略だったのだ。 西条は鋭い洞察力で、ミサのさそり座のブレスレットが誕生日と無関係の「呪い」であることを見抜いていた。ピアノ教室の会員証に記載された誕生日から、ミサがさそり座生まれでないことに気づいたのである。