ヘルメットのシールドの曇りは、中性洗剤で解消できる!
優れた「曇り止めシート」があるけれど……
寒い冬場はもちろん、春や秋の朝晩や梅雨などの雨天時は、ヘルメットの内側でシールドが曇ってしまいます。これは吐いた息に含まれる水分が、シールドの内側に付着して結露するためです。 【画像】シールドの曇り止めの画像をもっと見る(11枚)
しかし近年では、ヘルメットのシールド用に優れた「曇り止めシート」が販売されています。シールドの内側にセットして密閉した空気層を作ることで、自分の呼気が冷え切ったシールドに直接触れて結露しないようにする仕組みで、氷点下に近い気温でもまったく曇らない優れモノです。 有名メーカーのヘルメットの多くは、便利な曇り止めシートを装着できます。かつては一部のフルフェイスヘルメット用でしたが、近年はスポーツジェットタイプのヘルメットでも曇り止めシートを装備可能な仕様が増えています。
……が、クラシカルなジェットヘルメットの代表格「コンペティションシールド」や、ファッショナブルな「バブルシールド」には曇り止めシートを装着できません。 他にも、ヴィンテージスタイルのヘルメットのシールドは、やはり曇り止めシートが装着できないタイプが多いようです。 現代的なフルフェイスやジェットヘルメット以外は、曇り止めシートが装着できるモデルは少ないようですが、それらのヘルメットはシールドの曇りにどうやって対処すれば良いのでしょうか? 結露による曇りはシールドの内側にできるので、シールドを開いて、走りながらシールド内側に外気を当てれば、しばらくすれば曇りは取れます。 とはいえ冬場にシールドを開けて走ったら顔が冷たいし、雨天なら顔が濡れてしまいます。それに停止して曇るたびにシールドを開けるのは、少々面倒です。ちなみに開閉できないコンペティションシールドは、この方法が使えません……。
曇り止めの簡単ワザ!
そんな曇り止めシートを装着できないシールドは、「中性洗剤」を使うことで曇り対策になります。中性洗剤が界面活性剤になって、曇りとなる微小な水滴の表面張力を弱めて広げることで、光が反射しないので曇りを感じないからです。……と、理屈はともかく、やり方は非常に簡単です。