スターマー英首相（写真右）と野党保守党のベーデノック党首＝１１月１３日、ロンドン（ＡＦＰ時事）

　【ロンドン時事】スターマー英首相と野党保守党のベーデノック党首が、サンドイッチを巡り場外戦を繰り広げている。 〔写真特集〕中国・西安で催されたサンドイッチ早食い競争 　サンドイッチは18世紀の英伯爵にちなんで名付けられたとされるだけに、論争は熱を帯びている。 　発端は、12日に英誌スペクテーター（電子版）に掲載されたベーデノック氏のインタビュー。昼食について尋ねられた同氏は「仕事をしながら食事をする。だけどサンドイッチは食べない」と告白。「サンドイッチは本物の食べ物じゃないと思う。パンが湿っていたら触らない」と持論を述べた。 　英メディアによると、首相報道官は12日、首相がサンドイッチを「偉大な英国の名物」と考えていると指摘。「（首相が好むのは）ツナサンド、たまにチーズトースト」と明らかにした。 　これに対し、ベーデノック氏はX（旧ツイッター）で、農業政策への不満が高まっている現状を念頭に「首相には、私のランチに関するジョークに反応する時間はあるのに、食料を生産している農民のための時間はないようだ」と皮肉った。 　首相に加勢する形で業界も論争に参戦。英サンドイッチ協会のウィンシップ事務局長はBBCラジオで、「毎年35億個の市販サンドイッチが食べられている。これはわれわれの伝統の一部だ」と強調した。