26日午後、東京・江東区の木村弥生区長が記者会見を開き、辞意を表明しました。木村区長は公職選挙法違反の疑いで、24日に東京地検特捜部による区長室などの家宅捜索を受けていました。 　　　◇ 江東区　木村弥生区長（ことし6月） 「私は江東区で生まれ、江東区で育ちました。ふるさと江東区をさらに素晴らしい街にするために、全身全霊で取り組む決意です」 ふるさとへの思いを力強く語っていた、江東区の木村弥生区長。区長に就任してまだ半年ですが… 江東区　木村弥生区長 「このたび、区長の職を辞任することとなりました」 10月26日に辞意を表明しました。 江東区　木村弥生区長 「せっかく投票してくださった方々が、どれだけがっかりするかということを考えると切ないですし…大変…切ないです」 　　　◇ 辞職に追い込まれることとなったきっかけは、半年前のことし4月に行われた区長選挙でのことです。街頭演説はもちろん、SNSなどでも選挙運動を行っていましたが、このネット上での選挙運動が今回、問題になりました。 選挙期間中、候補者の名前を表示したネット広告を“有料”で出すことは、公職選挙法で禁じられていますが、木村区長は選挙期間中、動画投稿サイトに投票を呼びかける有料の広告を出した疑いがもたれているのです。 木村区長は「広告は支援者からの提案で、適正に行われると思って任せていた」と議会で説明していました。 江東区　木村弥生区長（9月） 「私自身のコミュニケーション不足および監督不行き届きによるもの」 これまで説明を重ねてきましたが、東京地検特捜部は捜査を開始。24日に区長室の家宅捜索に踏み切ったほか… 江東区　木村弥生区長 「私の妹や実家の方に家宅捜索が入った。大変迷惑をかけました」 7万5000を超える区民の支持を得て、初当選を果たした木村区長。 江東区民 「江東区のお母さんみたいな。やめられるとさみしいですね」 「柔らかい印象ですね。まだ半年だったのであまり（政策効果の）実感はないですね」 辞職後、他の選挙に出馬する予定はないということです。