台湾でエンテロウイルス流行 ピークは今月末までか 感染予防呼びかけ
(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は19日、エンテロウイルスに感染して外来診療を受けた人は、10~16日に延べ2万2313人に上ったと発表し、感染予防の徹底を呼びかけた。同署の羅一鈞(らいっきん)報道官は、現在は流行のピークに達したとし、今月末まで続くとの見通しを示した。 同署の関係者によると、直近4週間の感染者のうち、感染が最も多かったのはコクサッキーA16型で、次いでコクサッキーA6型が多かったという。 羅報道官は、直近2週間に医療機関を受診した感染者の増加ペースは下がっているとし、来週には横ばいまたは減少に転じる可能性があると分析。ただ、今後も感染状況を観察する必要があるとした。 また10月27日から11月2日にかけて台湾全土で329クラスが学級閉鎖となり、同時期としては過去4年間で最多だったとした。 同署は、エンテロウイルスの感染力は強く、成人も子供も感染のリスクがあると指摘。成人は症状が軽かったり風邪のような症状しかなかったりすることが多く、乳幼児への感染につながるとし、手洗いの慣行を呼びかけた。 (曽以寧/編集:齊藤啓介)