【40代・50代「更年期治療」をアップデート!】フェムゾーンにも更年期がくる! トラブルを防ぐ大事なポイントは、フェムケアで減りゆく「腟内フローラ」を増やすこと
フェムゾーンケアの理想は、お湯で洗って善玉菌を補うこと
「ラクトバチルス菌は乳酸菌サプリメントに配合されていることでご存じの方が多いと思います。では、口からラクトバチルスを摂取すると、腟内に増えることはあるのでしょうか? 口から摂取して大腸まで菌が生き残れば腟にも届きますが、ホルモン治療などと同じで、口から摂取するよりも局所に近いところ、できれば局所そのものに入れて取り込むほうが、より直接的な効果が期待できます。 腟まわりのトラブル、におい、かゆみ、痛みなどもあるなら、ラクトバチルスを口から飲むより、ラクトバチルス入りの腟用ジェルのほうが、症状緩和も含めて効果を実感しやすいでしょう。 最近、フェムケアでよく話題に上るのは、お湯で洗うか専用ウォッシュで洗うか? 医師によってもアドバイスが違ったりしますね。私の意見としては、ボディソープのように洗浄力の強いものはNGで、お湯だけでもいいと思います。ソープを使いたかったら、ボディソープよりpHが低いもの(=フェムゾーンのpHに合わせたもの)が鉄則です。 私が開発したケアアイテムにもフェムゾーン用のソープがありますが、+αでラクトバチルスが入っているのでなおGOOD。フェムゾーンは、洗うことよりもよい菌を補うことが大事。洗いすぎは、常在菌を減らし、乾燥を招くので、いちばんよくありません。 お湯で洗ってインナージェルを入れる、でいいのではないかとも思います。お湯では心配なら、フェムゾーン用に作られた専用ソープで優しく洗う。それも洗いすぎは禁物です」 そして更年期には、かゆいから、痛いからといって市販の塗り薬を使うのは禁物。皮膚に使う市販の軟膏などもNGだそう。 「たとえフェムゾーン専用の薬だとしても、若い頃の一時的な症状ではないので悪化することがあります。それどころか、腟内フローラを乱れさせる怖れも。 よく『顔と同じようにケアしましょう』と言われますが、トラブル予防として保湿などのケアはもちろんすべきではあります。 が、症状によって必要なケアもあります。萎縮性の腟炎になってしまっている方、においのするおりものがある方、痛みが強い方などには、ラクトバチルス入りのインナージェルをおすすめします。 痛みが強い人には、腟のまわりに塗る使いやすいオイルをすすめますね。お湯で洗うだけでもいいので、その後にオイルは必ず塗って、と言います。インナージェルやフェムゾーン専用のオイルを使い続けると潤いが出て、異常なおりものが止まるし、かゆみもなくなる。痛みもなくなります。