鳥取県中部で震度6弱 気象庁会見(全文1)発生1時間以内に震度1以上17回
気象庁は21日午後3時40分より、14時07分ごろに発生した鳥取中部の震度6弱の地震について会見した。 【中継録画】鳥取県中部で震度6弱 気象庁が会見
今後1週間程度は最大震度6弱程度の地震にも注意
日本農業新聞:では、会見を始めたいと思います、よろしくお願いします。 青木:先ほど、本日14時7分ごろ、鳥取県中部での最大震度6弱を観測する地震が発生しました。まず揺れの強かった地域では周りの状況をよく確認していただいて、危険な場所から離れるなど身の安全を図っていただきたいと思います。 また今回こういう大きな地震が発生したということで、今後もまだ地震活動が考えられ、今後1週間程度は最大震度6弱程度の地震にも注意していただいて、身の安全を図っていただきたいと思います。それでは資料の説明に入ります。
1時間以内に震度1以上を観測する地震が17回発生
地震の概要でございますけれども、検知時刻、発生時刻共に本日21日の14時7分です。マグニチュードは6.6です。場所は鳥取県中部、深さは11キロです。発震機構は西北西、東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型です。観測された震度です。鳥取県倉吉市、湯梨浜町、北栄町で震度6弱。鳥取県鳥取市、三朝町、鏡野町、真庭市で震度5強を観測したほか、中国地方を中心に関東地方から九州地方にかけて、震度5弱から1を観測しております。 防災上の留意事項です。まずこの地震による津波の心配はありません。揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているおそれがありますので、今後の地震活動、あるいは降雨の状況に十分注意して、やむを得ない事情がない限りは危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図っていただきたいと思います。過去、この地域の地震活動の事例ですけれども、大きな規模の地震の発生後に、それと規模の近い地震が続発した事例がございます。このことから揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、今回と同程度の最大震度6弱程度の地震に注意していただきたいと思っております。特に全国の事例で見ますと、地震発生から2~3日程度は規模の大きな地震が発生するということが多くありますので、特に今現在含め、今後、地震活動に十分注意していただきたいと思います。 地震活動の状況です。本日15時現在ですけども、震度1以上を観測する地震が17回発生しています。地震の発生が14時7分ですから、それから1時間以内ですでに震度1以上が17回発生しています。活発な地震活動になってきておりますので、十分注意していただきたいと。 観測された長周期地震動の状況ですけれども、鳥取県中部では長周期地震動階級3を観測した地域がございます。こういったところで高層ビルなどがございますと、高層階でかなりの揺れになったと思いますので十分注意していただきたいと思います。 緊急地震速報の発表状況ですが、今回の地震に対して地震検知から12.1秒後の14時7分36.4秒に緊急地震速報の、警報を発表しました。 次のページ(※判別できず)。次のページ、震度分布図です。上のほう、ご覧いただくようにかなり広い範囲、関東地方から九州地方にかけて震度1以上を観測しているという様子が見えるかと思います。特にこの地震の起こった鳥取県中部では下の図ですけれども、震度6弱、3カ所で観測するなど、かなり強い揺れが観測されている様子が分かるかと思います。 次のページに推計震度分布図になります。これを見ましても鳥取県中部を中心に強い揺れの範囲が広がっている様子が見えるかと思います。この次のページが発震機構解になります。西北西、東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で(※判別できず)。 その次のページ、少し過去の活動も含めて示した図ですけれど、この図は1997年以降の図です。今回の地震は真ん中辺にございます。マグニチュード6.6と書いてある大きな丸です。近くでは2002年にマグニチュード5.5という地震も発生しております。また鳥取県の西部では2000年にマグニチュード7.3の鳥取県西部地震が発生していて、鳥取県としてはいくつかこれまでも大きな地震が発生したという様子が見えるかと思います。