大谷翔平らスターから「学べ」 韓国代表監督が切実な訴え「私が日本の野球を褒めるのは基礎技術が出来ているから」
大谷翔平に対する反響は収まる気配がない。今オフにグラウンド内外で話題を振り撒き、“時の人”となった彼には、文字通り世界中から羨望の眼差しを向けられる。 【動画】前代未聞の騒動! ロバーツ監督を襲った韓国での「卵投げつけ」の瞬間 ここ数日間も大谷は話題に事欠かなかった。現地時間3月15日にパドレスとの開幕戦のために来韓した際には、韓国・仁川国際空港に600人を超えるファンと報道陣が殺到。先月29日に結婚を発表した元プロバスケットボール選手の田中真美子さんを連れ添う偉才の一挙手一投足を各国メディアが報道し、日本では速報として大々的に報じられるなど、まさに「大谷一色」といったムードとなった。 それだけの影響力を持つスーパースターとの対戦に心を躍らせるのは、ファンだけではない。17日にパドレスと、18日にドジャースと、それぞれエキシビションゲームに臨む韓国代表のリュ・ジュンイル監督は、韓国の日刊紙『朝鮮日報』など複数の地元メディアで「お金を払っても買えない経験ではないかと思う」と強調。「多くのことを吸収してほしい」と若き代表選手たちを鼓舞した。 自身も現役時代にはKBOリーグの名門サムスン・ライオンズの一員でもあった。そんな豊富な経験を持つリュ・ジュンイル監督も大谷には「漫画に出てくるような選手だね。心の底からサインをもらいたい」と茶目っ気たっぷりに笑う。 一方で試合に向けては本気だ。とにかく「負けてはいけない」と意気込む御年60歳の智将は、世界屈指のスターたちとの対決を経て、「韓国の選手たちに得てもらいたいもの」を唱えている。 「私がいつも日本の野球を褒めるのは基礎技術と準備ができているからだ。メジャーリーグの選手たちもそれは同じだと思う。おそらく投手の投げるボールの回転数といった部分で差は明確に出るだろう。しかし、それよりも私は彼らの野球に取り組む姿勢を学んでほしいんだ。上手い選手ほど些細なプレーにも一生懸命で、果敢なスライディングなどをする。そういうところを見て感じてほしい」 果たして、球界の未来を案じる指揮官の切実な願いは選手たちに届くのか。韓国代表のエキシビションゲームは、想像以上に白熱するかもしれない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]