ゴールドマン、ソロモン氏の下で最大数のパートナー昇格を計画
(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループは、デービッド・ソロモン氏が最高経営責任者(CEO)に就任して以来、最も多くの幹部をパートナーに昇格させる計画だ。
今週発表される昇進者数は、ソロモン氏の下でこれまで最大だった2022年の80人を上回る見通しだと、事情に詳しい関係者が明らかにした。ゴールドマンは2年に1回、少数の社員をパートナーに昇格させ選ばれたエリート集団に迎え入れる。
同社は株式公開前のパートナーシップ時代の名残を最高位の肩書として維持している。このグループに属する幹部は400人強で、全従業員の1%にも満たない。
ゴールドマンの広報担当者はコメントを控えた。
ソロモンCEOは18年10月の就任後すぐに、1回にパートナーに昇進させる数を減らす方針を打ち出した。誰もが熱望するパートナーという地位の希少性をあらためて強調することが目的。同CEOの就任1カ後には69人の新パートナーが選出されたが、20年には60人と1999年の株式公開以降で最も少ない人数となった。
以来、ゴールドマンはパートナーの数を増やしてきた。一つには、幹部社員が銀行より有利な業界に転職した後の空きを埋めるためだった。また、特に投資銀行部門において破格の業績を達成する時期があったため、より多くの社員に報いるよう経営陣に対する圧力が強まったこともある。
同社は上層部における男女格差の問題にも直面しており、新パートナーの数が少ないと改善がより難しくなる。現在のパートナーは依然として男性が大半を占めており、年初の時点で女性パートナーは全体の5分の1にも満たなかった。
ゴールドマンの従業員数はソロモン氏の下で17%増え4万6400人となっている。インドなどコスト効率の高い地域での人員増強を図りつつ、バックオフィス業務を超えた役割を与えた結果で、これらの地域の重要性が高まるにつれ、ニューヨーク本社から離れた地域の人材を昇進させる必要があることも同社は認識している。