山田杏奈、獣医を志す役に「きれいごとだけじゃすまない部分がある」 リアルな現場「食用の牛たちがどういう風に…」
女優の山田杏奈(24)が10日、東京都内で2月1日スタートのNHK土曜ドラマ「リラの花咲くけものみち」(総合午後10時 全3回)のオンライン取材会に出席した。 北海道の大自然を舞台に獣医師を目指す若者たちの青春物語。原作は藤岡陽子さんの同名小説で、脚本は連続テレビ小説「スカーレット」の水橋文美江さんが担当。 山田が演じる主人公・岸本聡里(きしもと・さとり)は、幼い頃に母を亡くし、父が再婚した継母とうまくいかず不登校になり、愛犬だけが支えだった。祖母(風吹ジュン)に引き取られてペットと暮らすうちに獣医師を志す。
山田は聡里との共通点を聞かれ「私も実家で犬を飼っていたし、祖母と一緒に過ごした時間を思い返して演じていた部分は多かったですね」と自身と役柄を重ねた。 ロケは江別市の大学で行われ、学生も撮影に参加したという。「もちろん資料をいただいて勉強していたんですけど、実際に学校で学生さんの姿を見ながら学べるというのはすごく大きかった」とうなずく。 役柄上、馬、牛、豚など動物との触れ合いも多かったが、「ドラマ全体を通して描かれているんですけど、きれいごとだけじゃすまない部分があるんだなと感じました」としみじみ。「ペットとしての接し方は分かっているつもりでしたけど、食用の牛たちがどういう風に愛情を受け育てられているのか、改めて考えさせられました」とリアルな現場を目の当たりにした思いを明かした。 最後に山田は「聡里という一人の人物が成長していくさまを見ていただきたい。聡里を通して私自身も成長させてもらった。北海道の雄大な自然の中でのびのび撮らせてもらったので皆さんに見ていただけたら」とメッセージを寄せた。
中日スポーツ