暑さや雨不足等が原因…年末年始に需要高まる『みかん』不作で価格が上昇 前年比で2-3割ほど高値のスーパーも
その上、2024年はカタツムリが大量発生し、多くのみかんが食べられて腐ってしまいました。今シーズンは20トン収穫できる想定が、2割以上減る見込みだということです。
雨不足の影響で、例年よりみかんが甘くなるという効果はあったものの、天候のせいで収穫が減ってしまっているため、この先も農家の不安は尽きません。 柿崎さん: 「みかんにとっては非常に耐えがたい、苦痛の一年だったと思います。こうした日差しの強い地域に適した品種に変えるとしても、収穫ができるのは10年後ですとなった時に、それをやれるだけの余裕がある人はなかなかいないんじゃないかなと思います」
■みかんの高値はこの先も続くのか
名古屋市の北部市場などで果物の卸を行っている「セントライ青果」によりますと、市場で扱うみかんは今はほとんどが早生みかんということですが、猛暑の影響で価格が上昇傾向です。愛知県産が32%アップ、静岡県産は35%アップと、例年に比べ大幅に高くなっています。 この先の入荷量は、例年に比べて少ないまたはやや少ないということで、みかんは年末に向けて需要が高まることから、価格も高くなりそうです。 みかんの他に、柑橘類・りんご・柿などは、猛暑に加えてカメムシの影響で高くなっているとしていて、セントライ青果の伊藤淳さんは「20年間果物を扱っているけど、こんなことは初めて」と話していました。