米最高裁、トランプ氏の免責特権を部分的に認める-公判開始に遅れ
トランプ氏は「われわれの憲法と民主主義にとって大きな勝利だ。米国人であることを誇りに思う」と自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。
トランプ前大統領が任期中に任命した判事3人(ゴーサッチ、カバノー、コニー・バレット)全員が、トーマス、アリート両判事とともに多数派に加わった。
バイデン大統領は最高裁の判断を受けてホワイトハウスでテレビ演説を行い、大統領の行為に「事実上制限がないことをほぼ確実に意味する」と述べて批判。「大統領の権力が連邦最高裁さえも含め、法律によってもはや制約されないことになり、危険な前例だ」と話した。
さらに、トランプ氏の支持者が21年1月6日に連邦議会議事堂を襲撃した事件に関連し、「1月6日のドナルド・トランプ氏による米国の民主主義への攻撃の結果、彼が公職に不適格かどうか、国民は判断を下さなければならない」とバイデン氏は呼び掛けた。
審理を差し戻されたワシントンの連邦地裁ではチャトカン判事がこれまで、公判に入るには3カ月の準備期間を要し、公判自体は2-3カ月かかる可能性があると述べていた。トランプ氏は来年1月に大統領職に返り咲いた場合、司法省に起訴取り消しを迫るとみられているため、裁判のスケジュールは重要な意味を持つ。
原題:Trump Immunity Ruling Means Any Trial Before Election Unlikely、Biden Slams Court Decision on Trump in Effort to Shift Age Focus、Biden: Scotus Decision Means No Limit on What President Can Do(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Greg Stohr