Number_i、“伏線の使い手”としてのエンターテインメント MVには次作品のヒントが詰め込まれている?
Number_iの1stフルアルバム『No.Ⅰ』が9月23日にリリースされる。アルバムには、デビュー曲の「GOAT」、2ndデジタルシングル「Blow Your Cover」、ミニアルバム『No.O -ring-』リードトラックの「BON」といった既発曲も収録されており、今年1月1日にデビューしてからのグループの軌跡を辿れるようになっている。 【写真から】最新MVは中国が舞台? カンフー凄技を決めるNumber_i 同じように、今までの彼らの歩みをなぞる意味も込めて、音源と一緒に見ておきたいのが各楽曲のMVである。というのも、Number_iがこれまでに発表してきたMVは、作品同士で繋がっている部分がいくつか見受けられるからだ。 なかでも、『No.Ⅰ』のリードトラックである「INZM」のMVは、どちらも新保拓人が監督を務めているのもあってか、「BON」のMVとの関連性が高いのだ。たとえば、「INZM」のMVのラストシーンで平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太がゲームをしている部屋には、「BON」のMVで登場した紙芝居が置かれている。 ほかにも、「INZM」のMVのなかで複数のガラスケースが並べられた部屋を3人が訪れる場面では、奥に「BON」のテーマのひとつでもある“盆栽”のオブジェが飾られている。「INZM」中盤で神宮寺が持っている迷路本は、「BON」のMV内で3人が彷徨っていた迷路と酷似しており、さらには本の裏にあるQRコード(※1)を読み取ると……という細かすぎる仕掛けつきだ。 「INZM」の終盤では3人がバイクに乗って駆け抜けていくシーンもあり、「BON」のラストで紙芝居屋に扮した彼らが自転車で次の街へ向かっていくのとリンクしているように感じられる。 一方、その「BON」のMVのラストシーンで3人が漕いでいる自転車には“稲妻”のマークが描かれており、向かう先には雷が鳴っていた。「INZM」が発表された今となっては、「BON」のMVの段階で次作品へのヒントを仕込んでいたと考えられるだろう。