【ダイヤモンドS】3000m以上で複勝率100% テーオーロイヤルのスタミナを信頼
血統解説:テーオーロイヤル、ハーツイストワール
・テーオーロイヤル 日本での牝祖は祖母アルペンローズ。競走馬としての実績はないが牝祖としては優秀。本馬の半兄には帝王賞、かしわ記念勝ち馬のメイショウハリオ(父Pyro)、叔父には2015年アルゼンチン共和国杯2着のメイショウカドマツ(父ダイワメジャー)などがいる。芝ダートに関わらずKris S.譲りのスタミナ豊富な馬が多いのが特徴だ。 本馬は母父マンハッタンカフェで、よりスタミナに磨きがかかっている。リオンディーズは母の特徴を引き出しやすい種牡馬で、テーオーロイヤルもスタミナタイプのステイヤーに出た。マンハッタンカフェを母父に持つ馬らしく、ストライドは大きく、東京競馬場の直線も問題ないだろう。展開が向かなかった前走から改めて。 ・ハーツイストワール 日本での牝祖は3代母ウインドシアー。米国牝系でFappianoなどの影響が強くスピードタイプのファミリーだったが、ブライアンズタイム、キャプテンスティーヴ、ハーツクライとつけられ、パワーとスタミナに振れたタイプに出た。札幌日経OPを勝利しているようにベストはパワーとスタミナを要する条件だろう。時計勝負になると苦しいところがあり、馬場状態次第で勝負したい一頭だ。
Cアナライズではテーオーロイヤルを推奨
今回はテーオーロイヤルを推奨する。リオンディーズ産駒の本レース実績はテーオーロイヤル自身の22年1着しかない。しかし好相性のキングカメハメハの後継種牡馬で、テーオーロイヤル自身はかなりスタミナに自信があるタイプで問題ないだろう。前走の内容は決して悲観するものではなく、今回も勝ち負けになる。サリエラは割引要素も多く、今回は見送り。ハーツイストワールも時計勝負にならなければチャンスあり、侮れない存在だ。 【ライタープロフィール】 貴シンジ 競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか「競馬王」など商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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