山寺宏一「字幕も吹替も両方楽しんで!」映画『ビートルジュース ビートルジュース』ジャパンプレミアで吹替版のヒットにも期待
ティム・バートン最新作、映画『ビートルジュース ビートルジュース』(9月27日公開)のジャパンプレミアが9月10日、ヒューリックホール東京にて開催され、日本語吹替版でビートルジュース役を務めた山寺宏一とアストリッド役の伊瀬茉莉也が登壇。話題の“全身吹替”の撮影裏話を語った。 【写真を見る】山寺宏一、全身吹替した自身のパネルと記念撮影!こだわりはおでこ?! 本作は、ディズニースタジオのアニメーターとしてキャリアをスタートさせたバートン監督が30歳の若さで手掛けた『ビートルジュース』(88)の35年後を描くホラーコメディ。前作から引き続き、主人公のビートルジュースをマイケル・キートンが演じ、当時16歳だったウィノナ・ライダーは娘を持つ母親になったリディア役で続投。伊瀬はリディアの娘、アストリッド(ジェナ・オルテガ)の声を担当している。 ジャパンプレミアの会場は死後の世界をイメージし、ほの暗く、少々不気味な雰囲気が漂う空間を演出。怪しげななかにも、楽しさを感じる会場を見渡し、「皆さんの表情がにこやかなので、ウキウキとドキドキ、楽しくなっています!」と笑顔の伊瀬。一足早く公開された全米では、興行収入1億1,100万3,345ドル(約160億円)を記録するヒットスタートで初登場1位を飾った本作について山寺は「これぞホラーコメディ!これぞティム・バートンという作品」とアピールし、「手前味噌ですが、吹替版の出来がいい!」と充実感を滲ませる。自分の出来は自分では分からないとしながらも、「本当にみんなピッタリです!」と日本語吹替版に参加した声優陣を大絶賛し、伊瀬の芝居もすばらしかったと拍手する場面もあった。 本作は日本語吹替版キャストが全身吹替をしていることでも話題だ。イベントでは全身吹替の等身大パネルと並んでトークを展開。「完全再現。メイクも衣装もすごくこだわっていて。“私、ティム・バートンの映画に出演できるんですか?”という気持ちでした」と振り返った伊瀬は、「全身吹替は前例のないこと。作品愛を感じました」としみじみ。山寺はパネルをまじまじと見つめ「断る理由はないよね。比べて僕のほうは…」と、ビートルジュースでがっつり特殊メイクに挑んだ大変さを語り始める。型取りなどの準備に4時間、メイクには約5時間、撮影には3時間を要したと明かし、「これは完璧なプロモーション。これで注目を引いて、とにかく観ていただこうという気持ち。バズらなきゃいけないんです!」と力説。 さらに「前作の大ファンもいると思います。前作ののりお師匠の吹き替えが大好きな人もいると思います」と前作の日本吹替版でビートルジュースの声を担当した西川のりおにも触れ、「僕にはあんなにおもしろいアドリブは入れられない。でも!培った経験をもとに全力で挑みました」と語る。続けて「まずは観てください。観て、吹替版いいなと思ったら周りにすすめてほしいし、ダメだなとも思ったら字幕版を観てください(笑)」と笑い飛ばしつつも、「吹替版がもっともっと盛り上がれば!」と多くの吹き替え作品を担当してきた山寺自身の思いも語り、まずは観てほしいと念押し。観た上で、いろいろとみんなで字幕がいい、吹替がいい、両方楽しいなどと話してワイワイ盛り上がってほしいと、作品のヒットを願っていた。 取材・文/タナカシノブ