舩田さん、初の隊員に 三重・多気 地域おこし協力隊 長崎の動物園で元飼育員
動物介した環境教育に携わる どうぶつパーク中心に活動
三重県多気郡多気町は11日、初の地域おこし協力隊に名古屋市出身の舩田真彩さん(22)を任命し、同日午前10時半から、町役場で委嘱式を行った。任期は来年11月10日までの1年間で、最大3年間更新できる。 舩田さんが携わるのは、五桂のごかつら池どうぶつパークを中心にした「動物を介した環境教育プログラム実践活動」。具体的には、町内の学校での出前講座や、動物との触れ合い体験、ヤギの出張触れ合いや除草派遣事業など、人の健康、動物の健康、環境保全は一つという「ワンヘルス」の考えをコンセプトに、環境教育プログラムの企画・運営などを担う。また、ヤギが人に慣れるようトレーニングなども行う。 舩田さんは、TCA東京ECO動物海洋専門学校(東京都)を卒業後、長崎県西海市の動物園・長崎バイオパークに1年半勤務し、先日、相可に移住したばかり。元々、どうぶつパークが6月末にリニューアルオープンする際に募集していたオープニングスタッフに応募していたが、時期が合わず断念していたという。 舩田さんは、動物の魅力を人に伝えることにやりがいを感じていたといい、「地域の人が動物たちの生育環境の保護や環境教育の重要性を実感し、自然とのつながりを感じるきっかけをつくりたい」と、今回の隊員に手を挙げた。 この日の委嘱式で、久保行央町長から委嘱状を手渡され、「不安もあるけれど、飼育員の経験を生かして頑張っていきたいです」と抱負を語った。 久保町長は「(初めての地域おこし協力隊で)来てもらって感謝しています」と声を掛け、同席したどうぶつパークの髙橋文彦園長は「期待しかありません。自然豊かな場所で、動物園の魅力を一緒に発信していければ」と話した。