米国防長官が来週訪日、日米同盟の強化継続を確認へ 訪韓は非常戒厳の混乱で取りやめ
【ワシントン=坂本一之】米国防総省のライダー報道官は5日の記者会見で、オースティン国防長官が来週、東京を訪問すると発表した。国防長官として13回目のインド太平洋地域への訪問となる。中谷元防衛相らと会談し、日米同盟の強化を継続していくことを確認する見込みだ。 ライダー氏は訪日の狙いについて「同盟関係を強化し、地域の平和、安全、繁栄という共通のビジョンを推進」するためと説明した。 オースティン氏は今年7月の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で訪日しているが、来年1月にトランプ次期政権が発足するのを前に日本との防衛協力を重視している姿勢を示す。石破茂政権での訪日は初めて。 ロイター通信によると、オースティン氏は韓国の訪問も計画していたが、非常戒厳を巡る混乱を受け訪韓を取りやめた。 バイデン政権は軍事覇権の拡大を図る中国に対応をするため日韓やフィリピンなどとの連携を強化。オースティン氏は11月にフィリピンを訪れ、防衛協力を拡充した。