「彼に潰されるところも」三笘薫が語る遠藤航との日本人対決とイングランド代表DFとのマッチアップ、首位リバプールとの差「まだ全然できました」悔しい胸中
■「違いを感じた」最後のクオリティ
チームとしても強豪リバプールに苦戦した。上位進出を目指すブライトンと、首位に立つリバプールの差はどこにあるか。三笘は言う。 「最後のクオリティのところで違いを感じた。やっぱり、ワンチャンスで決めきれるところは素晴らしいものがありました。そこは見習わないといけない」 リバプールの2点目は、ブライトンが前掛かりになったところを突かれた。人数をかけて攻撃を仕掛けたタイミングでボールを奪われ、カウンターを受ける形になった。思えば、前節ウォルバーハンプトン戦(2-2)でも似たような形から失点し、勝ち点を落としている。この点について聞いてみると、三笘はチーム全体の責任としつつ、攻撃陣がゴールやシュートでプレーを終わらせる必要があると話した。 「(攻撃を最後まで)やりきってしまえばいい話なので、攻撃陣の責任もあります。守備陣としてもスペースが空いて、準備しきれないところがある。どっちにも責任はあります。 こちらのカウンターから、相手のカウンターの形になったので、前線の責任はあると思います」 先制点の起点となった自身のパスについては、「(自分がパスを受ける前に)逆サイドでうまく敵を引きつけてくれた。おかげで、自分が前を向けた。2選手が食いついてきて、逆サイドがフリーになっているのが見えていた。自分で行くよりパスを出したのは、良い判断だったと思います。フェルディ・カドゥオールのシュートも、素晴らしいクオリティでした」と振り返った。 そして、1点を追いかける後半42分に、三笘は途中交代となった。攻撃参加するアレクサンダー=アーノルドのマークで自陣深くまで下がり、ボールを奪えば、今度はスプリントして相手ゴールまで走った。体力的には相当きつい試合になったが、三笘は「いや、まだ全然できました」と平然と言う。そして、反省の言葉を口にした。 「もっと中に入っていくところだったり、 前半のような守備がもっとできればよかった。後半は相手にボールを持たれ、上下動させられた。前に行くとこができなかったですね」
■遠藤は「素晴らしいプレーをした」
なおこの試合では、リバプールの遠藤航との日本人対決が実現した。 ベンチスタートの遠藤は後半32分から途中出場。三笘が後半42分に退いたことから、2人がピッチに立ったのは10分程度だったが、試合後に抱擁を交わしてお互いの健闘を称え合った。 中盤で力強いボール奪取を見せた遠藤について、三笘は「彼に潰されるところもあった。(遠藤は)素晴らしいプレーしていた」と称賛した。しかし向上心の強い三笘らしく、日本人対決が実現した嬉しさよりも「自分たちのプレーの反省のほうが多いです」とコメント。悔しさを胸にアンフィールドを後にした。
田嶋コウスケ
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