ビエントス(AP)

◇６日（日本時間７日）　ナ・リーグ　地区シリーズ第２戦　フィリーズ７―６メッツ（フィラデルフィア） 　メッツ（第６シード）は敵地の地区シリーズ第２戦でフィリーズ（第２シード）に逆転サヨナラ負けし、シリーズを１勝１敗のタイに戻された。第３戦は移動日を挟んで８日（同９日）、地元ニューヨークへ舞台を移して開催される。 　メッツの千賀滉大投手（３１）は最終第５戦までもつれた場合、１１日（同１２日）に敵地フィラデルフィアで先発登板する見込み。７１日ぶりの復帰登板だった５日の第１戦は、先発で２イニングを１安打１失点、３奪三振だった。 　球史に残る大当たりも、勝利には結実しなかった。「２番・三塁」で出場したメッツのマーク・ビエントス内野手（２４）は３回に先制２ランを放つと、２点を追う土壇場の９回は左腕ストラームの外角高めボールゾーンの１４８キロ直球をたたき、左中間席に同点２ランを放った。 　１回の右翼線二塁打と合わせ、米中継局ＦＳ１などによれば「２４歳３００日でポストシーズン（ＰＳ）１試合３長打」は、ナ・リーグの最年少記録を樹立。「ＰＳ１試合で総塁打１０」は、２０１５年アストロズ（現ツインズ）のカルロス・コレア（２１歳２０日）、１９９５年インディアンス（現ガーディアンズ）のマニー・ラミレス（２３歳１３４日）に次ぐメジャー３番目の年少記録だった。 　また、「ＰＳデビューから５試合で７打点」は、カルロス・デルガドとエドガルド・アルフォンソの同６打点を抜く球団新記録。 　今季は開幕メジャーから外れ、昇格２試合目だった４月２８日にサヨナラ２ランを放ちながら、その２日後に再びマイナー降格。それでもめげず、５月中盤に再昇格するとシーズン計１１１試合で２７本塁打、７１打点をマークし、開花した。 　メンドーサ監督は、同局による試合中インタビューで「信じられない活躍だ。あいつにとっては激動の１年で、２度のマイナー降格からはい上がり、ついにつかんだチャンスでブレークした。誇りに思うよ」と、目を細めた。 　この日のメッツは、これ以外にも１１月にＦＡとなる『シロクマ』ことアロンソが６回に今ＰＳ２号ソロを放ち、３―３の同点に追い付かれた直後の７回は、ニモが再び勝ち越しとなるソロアーチ。これらも全て空砲に終わった。