婦人科医が解説!生理中に起こる6つの「体の変化」
生理を迎えると、外陰部のかゆみが生じたり、お通じがよくなるという人もいるのではないでしょうか。経血に“血の塊”が混ざっていたりすると不安になるかもしれませんが、それは生理にともなう体の変化に関係している場合があります。 【動画】史上初!人間の血液が使用された生理用品の吸収力テスト 婦人科医で「Gynae Geek」という名前で婦人科関連の大切な情報をSNSで発信するアニータ・マイトラ医師に聞いた「生理のときに体に起こる変化や医師に相談するべき症状」について、<コスモポリタン イギリス版>からご紹介。 ※この記事は、診断の代わりとなるものではありません。症状について不安がある場合には、必ず医師または資格を有する医療従事者の助言を仰いでください。
1.デリケートゾーンのかゆみ
生理中に外陰部(デリケートゾーン)のかゆみが生じるのは、ごく一般的なこと。そしてマイトラ医師いわく、このかゆみは「膣内に健全に存在する細菌であるマイクロバイオーム(細菌叢・さいきんそう)の変動によるもの」であるそう。 「ホルモンの変化や経血により、そのマイクロバイオームや酵母(真菌の一種で膣カンジダ症の原因となる)が変動し、かゆみが発生するのです」 タンポンを使うとかゆみが悪化すると感じる人もいるそうですが、これには個人差があるもよう。 「タンポンには、炎症といったさまざまな症状を引き起こす有害な化学物質が含まれているという噂があふれています。それによってオーガニック素材のタンポンを使用した方がいいとも言われているようですが、これを裏付けるような明確な証拠はありません」 また、かゆみの対策として「ビデや膣洗浄器の使用を避けた方がいい」と、マイトラ医師。かゆみが悪化する可能性があるだけでなく、善玉菌が洗い流され、取り除きたいはずの酵母や細菌が増殖しやすい悪循環に陥ってしまうと指摘をします。 また生理のときは、経血特有のにおいが発生しますが、洗うとそのにおいもより強くなる傾向にあるのだそう。「血そのものににおいはあるものですし、多少の臭いが発生するのはごく当たり前のこと」と言います。