【香港】詐欺対策の警告システム、ATMにも導入
香港金融管理局(HKMA)は5日、域内のATMに詐欺対策のセキュリティー警告システムを導入すると発表した。詐欺の疑いがある銀行口座を検知し、警告を出す。 8日から段階的に運用を開始した。参加銀行は英金融大手HSBCホールディングス傘下の香港上海銀行(HSBC香港)と恒生(ハンセン)銀行、中国本土の大手国有商業銀行の一つである中国銀行系の中銀香港など22行。香港警察の検索エンジン「Scameter」で高リスクに指定されている口座情報が入力されると、送金先が危険であることを知らせる。 金融管理局は香港警察などと連携し、昨年11月に香港の即時決済システム「ファスター・ペイメント・システム(FPS、転数快)」に同システムを導入。今年8月には同機能をインターネットバンキングと銀行窓口での振り込みにも広げていた。同システムに基づき第3四半期(7~9月)に銀行が出した警告通知は2万4,000件を超えるという。